やる気が出ないとき「やる気」を出そうとしない

目次

モチベーションが続かないのは、意志が弱いからではない

やる気が出ないとき「やる気」を出そうとしないでください。

これ、少し変な話に聞こえるかもしれません。

やる気が出ない
↓
だから、やる気を出す

普通ですよね。

僕も長い間、そうしてきました。

  • 成功者の動画を見る
  • 本を読む
  • 自分を鼓舞する
  • 目標を読み返す
  • テンションの上がる音楽を聴く

そして「よし、やるぞ!」となる。

……2時間くらい(笑)

でも、また動けなくなる。

昔の僕は、そこで思っていました。

「やっぱり俺は意志が弱い」
「モチベーションが続かない」
「もっと自分を奮い立たせないと」

でも今は、少し違う見方をしています。

もしかすると「やる気がない」というのは「原因」ではなく「結果」なのかもしれない・・・と。

「やる気」というランプだけ見ていないか?

たとえば、車の警告灯が点いたとします。

ランプが光っている。

そこで「このランプ邪魔やな」と言って、上から黒いテープを貼る(笑)

ランプは、見えなくなります。

でも、車の問題は、何も解決していません。

警告灯は、原因ではなく「どこかを確認してください」というサインだからです。

僕は「やる気が出ない」というのも、これに近いところがあると思っています。

やる気がない
↓
そこで、モチベーションを上げる

もちろん、それで動ける日もあります。

でも、何度上げても、すぐ落ちるなら、やる気そのものではなく、その奥で何が起きているのかを見たほうがいいかもしれません。

「やる気がない」の正体は一つではない

五つ星成功術では、人の状態を「身 → 脳 → 気 → 心 → 志」という5つから見ます。

同じ「やる気が出ない」でも、原因はまったく違うことがあります。

たとえば…

  • 身 → 単純に、寝不足かもしれない
  • 脳 → 情報やタスクが多すぎて、処理能力がいっぱいなのかもしれない
  • 気 → 人間関係や仕事で、エネルギーを使い果たしているのかもしれない
  • 心 → 失敗への不安や、過去の出来事が引っかかっているのかもしれない
  • 志 → そもそも、その目標を本心では望んでいないのかもしれない

全部、表面には「やる気が出ない」と出てきます。

でも、原因が違えば、整え方も違うのです。

寝不足の人に「夢を思い出せ!」と言っても…

たとえば、3時間しか寝ていない寝不足の人が「今日は全然やる気が出ません」と言っている。

そこで「あなたの人生の目的を思い出してください!」「もっとワクワクする未来を描きましょう!」と言う。

いや、まず寝てもらいましょう(笑)

逆に、身体は元気。

頭もクリア。

エネルギーもある。

でも、どうしても仕事に向かえない。

よく話を聞いてみると「この仕事を続けて、どこへ行きたいのか分からない」という。

この人に「睡眠を8時間にしましょう」だけでは、解決しないかもしれません。

問題は「志」にある可能性があるからです。

つまり、同じ症状に、同じ処方箋を出さない。

これが、五つ星で状態を見る意味です。

やる気は「つくるもの」より「戻ってくるもの」

昔の僕は、やる気とは、自分で無理やり生み出すものだと思っていました。

  • 気合を入れる
  • テンションを上げる
  • 自分を奮い立たせる

でも今は、余計なものを整えると、自然に戻ってくるやる気もあると思っています。

  • よく寝たら、少し動きたくなった
  • 机の上を片づけたら、仕事を始めたくなった
  • 抱えていたタスクを書き出したら、頭が軽くなった
  • 嫌だった予定を一つ断ったら、元気が戻った
  • モヤモヤを人に話したら、またやってみようと思えた
  • 目的を思い出したら、自然に一歩が出た

誰かに「やる気を出せ!」と言われたわけではありません。

整った結果、動ける状態に戻った。

この違いは、かなり大きいと思っています。

「気」が整っていないからといって「気」だけを見る必要はない

ここも、五つ星で誤解してほしくないところです。

「やる気」という言葉に「気」が入っています。

だから「じゃあ気を整えればいいんですね」となりそうですが、必ずしもそうではありません。

なぜなら、五つ星は全てつながっているからです。

たとえば…

睡眠不足になる
↓
身が崩れる
↓
集中できず「脳」が疲れる
↓
仕事が進まない。
↓
焦って「気」を消耗する。
↓
自分はダメだと「心」が沈む
↓
こんなこと何のためにやってるんだろうと「志」まで曇る
↓
そして最後に「なんか、やる気出ないな……」となる

でも、スタート地点は、ただの寝不足だったかもしれません。

人生、話が大きくなりすぎです(笑)

一つ崩れると、ほかの星にも伝染する

以前の記事でも少し触れましたが、五つ星は、独立した5教科ではありません。

「今日は数学が3点だけど、国語には関係ありません」とはいかない。

お互いに、影響し合います。

だから、一つが崩れると、連鎖することがあります。

でも、これは悪い話ばかりではありません。

逆もあるからです。

少し早く寝る
↓
身体が楽になる
↓
頭がクリアになる
↓
仕事が一つ進む
↓
ちょっと調子いいなと感じる
↓
気持ちに余裕ができる
↓
またやってみようと思える

たった一つ「身」を整えただけなのに、ほかの星まで、少しずつ動き始める。

僕はこれを「整いの連鎖」と考えています。

人生には「崩れの連鎖」と「整いの連鎖」がある

逆に言えば、崩れの連鎖もあります。

一つの小さな乱れを、放置する。

すると、別の場所へ影響する。

さらに、そこから別の場所へ。

最初は、ちょっとした疲れだった。

でも、数日後には「自分は何をやってもダメだ」になっている。

だから僕は、人生を大きく変えようとするより、崩れ始めた小さなサインに早く気づくほうが大切だと思っています。

大火事になってから、消火するのではなく。煙が出たところで「あれ?」と気づく。

そのために、自分の状態を見るんです。

やる気が出ない日にやる「5つの質問」

では、実際にどうすればいいのか。

「今日はやる気出ないな」と思ったら、無理にテンションを上げる前に、この5つを聞いてみてください。

1. 身・・・身体は疲れていない?

  • 睡眠
  • 食事
  • 運動
  • 体調

まず、ここを見る。

2. 脳・・・頭がいっぱいになっていない?

  • 情報
  • タスク
  • 選択肢
  • 考えごと

開いているタブが、多すぎないか。

3. 気・・・何にエネルギーを奪われている?

  • 人間関係
  • 通知
  • 未処理の仕事
  • 嫌なのに続けていること

どこかで、漏電していないか。

4. 心・・・何を怖がっている?

  • 失敗?
  • 否定?
  • 恥?
  • 誰かの評価?

やりたくないのではなく、怖くて動けないこともあります。

5. 志・・・そもそも、なぜこれをやる?

  • その目標は、今も自分が望んでいるか
  • 誰かの期待を、自分の目標だと思っていないか

この5つを、順番に見ます。

そして「一番小さく整えられる場所」を探す

ここで、重要なのは、全部を直そうとしないこと。

また、壮大な人生改造計画が始まりますから(笑)

5つを見て「今日、一番小さく整えられるのはどこ?」と考える。

たとえば…

  • 身なら、今夜30分早く寝る
  • 脳なら、今日やらないことを3つ決める
  • 気なら、通知を1時間切る
  • 心なら、不安を紙に全部書く
  • 志なら「これをやる理由」を一行だけ書く

これくらいでいいんです。

やる気を100点にするのではありません。

状態を1点だけ上げる。

すると、思った以上に、次の行動が楽になることがあります。

「やる気が出てからやる」でもない

もう一つ、注意したいことがあります。

ここまで読むと「じゃあ、完全に整って、やる気が出るまで待てばいいんですね」と思うかもしれません。

それも、少し違います。

僕は、100%整うまで、待つ必要はないと思っています。

むしろ…

少し整える
↓
小さく動く
↓
動いたことで、また整う

という循環もあります。

  • 机を片づける
  • 5分だけ仕事する
  • 1行だけ書く
  • 1通だけ返信する

すると「意外とできるな」となる。

その小さな達成が、今度は「心」や「気」を、少し整えてくれるんです。

だから、整ってから動く
↓
動くことで、また整う

この往復です。

「モチベーション管理」より「状態管理」

僕は長い間「どうすればモチベーションを高く保てるか?」を考えていました。

でも、ずっと高いままなんて、僕には無理でした(笑)

今は、モチベーションを、常に高く保とうとは思いません。

  • 高い日もある
  • 低い日もある
  • 普通の日もある

それより「今の自分は、どんな状態か?」を見る。

そして、崩れていたら、少し整える。

僕にとっては、モチベーション管理より、状態管理。

こちらのほうが、ずっと現実的でした。

成功は「やる気がある人」だけのものではない

もし「自分はモチベーションが続かないからダメだ」と思っている人がいたら、僕は、そんなことはないと思っています。

僕自身、ずっとやる気満々な人間ではありません。

  • 三日坊主にもなる
  • サボる
  • 落ち込む
  • 動きたくない日もある

それでも…

状態を見て
↓
少し整えて
↓
小さく動いて
↓
また戻る

これを繰り返してきました。

だから僕は、成功に必要なのは、やる気を切らさないことではないと思っています。

やる気がなくなったときに、自分を責めるのではなく「どこが崩れた?」と見られること。

そして「どこから戻そう?」と考えられること。

それが、長く歩いていくうえでは、かなり大きな力になります。

「やる気がない自分」を叱る前に

今日、どうしても動けないなら…

  • 成功者の動画を、もう一本見る前に
  • 自分を鼓舞する言葉を探す前に
  • もっと頑張れと自分を叱る前に…

60秒だけ、確認してみてください。

身は?
脳は?
気は?
心は?
志は?

そして、一番疲れている星を、一つだけ整える。

もしかすると、あなたに足りなかったのは、もっと強い意志でも、もっと熱いモチベーションでもなく「やる気が戻ってこられる状態」だったのかもしれません。

僕は今、やる気を無理やり引っ張り出すより、やる気が自然に戻ってこられる状態をつくるほうが、長く続くと思っています。

だから、やる気が出ない日は、こう聞いてみてください。

「どうすれば、やる気が出る?」ではなく「やる気が出ないほど、今どこが疲れている?」

答えは、あなたの根性ではなく、今の「状態」の中にあるかもしれません。

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