どん底からの再起で気づいた「今日を1点整える」という生き方
人生を変えたいと思いすぎると、逆に人生が変わらなくなることがあります。
僕は、30年以上、人生を変える方法を探してきました。
- 成功哲学
- 自己啓発
- 脳科学
- 心理学
- 習慣術
- 潜在意識
- スピリチュアル
本も読みました。
学びにも、かなり時間とお金を使いました。
なぜ、そこまで学んだのか。
理由は、とてもシンプルです。
「今の自分を変えたかったから」です。
- もっと成功したい
- もっと自信を持ちたい
- もっと行動できる人になりたい
- もっと継続できる人になりたい
つまり、僕はずっと「今とは違う自分」になろうとしていました。
でも、かなり遠回りして、あることに気づきました。
人生を変えようとするあまり、僕は「今日の自分」を置き去りにしていたんです。
人生は、大きすぎる
「人生を変える」って、ものすごく大きな言葉です。
たとえば今日、仕事で失敗した。
そこで「明日は一つ改善しよう」なら、まだ分かります。
でも、昔の僕は違いました。
こんなんじゃダメだ
↓
もっと自分を変えなきゃ
↓
習慣を変えよう
↓
思考も変えよう
↓
人生を変えよう!
一つの失敗から、いきなり、人生改造計画が始まります(笑)
そして翌朝から…
- 5時起き
- 運動
- 読書
- 瞑想
- 日記
- 目標確認
- 仕事
フルコースです。
そして・・・三日後、閉店(笑)
人生を変えようとすると「全部」変えたくなる
ここが、一つの落とし穴だと思っています。
人生を変えたい。
そう思うと、僕たちは、いろいろなものを一気に変えようとします。
- 睡眠
- 食事
- 運動
- 仕事
- 習慣
- 考え方
- 人間関係
- 時間の使い方
もちろん、全部大切です。
でも、昨日までの生活から、いきなり「理想の人生」へ引っ越そうとする。
脳からしたら「聞いてないで」だと思います(笑)
先日の投稿でも書きましたが、人間の脳は、急激な変化より、慣れたパターンを選びやすいんです。
だから、人生改革を大きくするほど、続ける負荷も大きくなります。
「理想の自分」が、今の自分を苦しめる
もう一つ、僕自身がハマった罠があります。
理想を持つことは、悪くありません。
僕も、理想は必要だと思っています。
でも、理想の自分ばかり見ていると、今の自分が、どんどん小さく見えることがあります。
理想の僕は…
毎朝早起きする
↓
現実の僕は寝坊した
理想の僕は毎日勉強する
↓
現実の僕は三日坊主
理想の僕は、いつも前向き
↓
現実の僕は落ち込む
その差を見るたび「まだ足りない」と思う。
すると、人生を良くするためにつくった理想が、いつの間にか、今の自分を責める採点表になってしまうんです。
僕は、長い間これをやっていました。
「未来のため」に今日を犠牲にしていないか
- 成功するために、今は我慢
- 将来のために、今は頑張る
- 目標達成のために、今日を使う
もちろん、必要な時期もあります。
でも、僕はあるとき、ふと思いました。
「そのいつかって、いつ来るんやろ?」
- 目標を達成したら、次の目標が出てくる
- 収入が増えたら、もっと欲しくなる
- 一つ成功したら、次の成功を目指す
ずっと「未来のための今日」を生き続ける。
でも、よく考えたら、人生って「今日」の連続です。
未来のために、今日をずっと犠牲にしていたら、その未来に着いたとき、また次の未来のために、今日を犠牲にするかもしれない。
それでは、いつ人生を生きるんでしょう。
33歳で、未来が一度消えた
33歳のとき、経営していた会社が倒産しました。
離婚し、4人の子どもたちとの別離。
そして、住む場所まで失いました。
それまで僕が考えていた「これからの人生」が、一度大きく崩れました。
- 将来の計画
- 仕事
- 家庭
- 自分の立場
それまで当たり前だと思っていた未来が、突然、見えなくなった。
そんなとき、10年後の目標なんて、考えられませんでした。
考えられるのは「今日、どうする?」くらいです。
でも今振り返ると、僕が人生を立て直していったのは、まさに、そこからでした。
人生ではなく「今日」を立て直した
ホームレスから再起した、というと…
- 何か大きな決断をした
- 人生を変える覚悟を決めた
- ものすごい行動をした
そんなイメージを持たれるかもしれません。
でも、僕の感覚は、もう少し地味です。
- 今日できることをやる
- 一つ仕事をする
- 少し生活を整える
- また明日、できることをやる
もちろん、一直線ではありません。
- 止まる日もある
- 落ち込む日もある
- 思うようにいかない日もある
それでも「人生を変えなきゃ」ではなく「今日は何を整えよう?」
そうやって、一日ずつ積み直していきました。
結果として、約2年で、経営者として再起することができました。
人生は「直接」変えられない
僕は今、人生というものは、少し不思議だと思っています。
「人生を変えるぞ!」と直接つかもうとすると、大きすぎる。
でも…
- 今日何時に寝るか
- 今日何を食べるか
- 今日何を見るか
- 今日誰と話すか
- 今日何をやめるか
- 今日何を一つやるか
これは、選べます。
つまり、人生そのものは、直接操作できなくても「今日の状態」は整えられる。
そして、今日の状態が、明日の行動を変える。
行動が、少しずつ結果を変える。
その結果が積み重なって、気づいたとき、人生が変わっている。
僕は、そんな順番なんじゃないかと思っています。
「90日後の人生」より「今日の1点」
僕が五つ星成功術で、大切にしている考え方があります。
完璧を目指さない。
昨日より、少し整える。
先日の投稿では「身・脳・気・心・志」を、10点満点で見てみる方法を紹介しました。
たとえば今日…
身:4点
脳:5点
気:3点
心:6点
志:7点
だったとします。
そこで「全部10点にしよう!」とやると、また人生改造計画が始まります(笑)
そうではなく「今日は、どれか一つを1点だけ上げよう」でいいんです。
- 身が4点なら、少し早く寝る
- 脳が5点なら、SNSを見る時間を減らす
- 気が3点なら、今日は早めに仕事を終える
- 心が6点なら、モヤモヤを紙に書く
- 志が7点で少し曇っているなら「僕は何を大切にしたい?」と5分だけ考える
それくらいでいいんです。
「劇的な変化」は、小さな変化の結果かもしれない
僕たちは、人生が変わる話が好きです。
- たった30日で
- わずか3か月で
- 人生激変
- 大逆転
僕だって、そういう言葉を見ると、気になります(笑)
でも、自分自身の再起を振り返ると、劇的な変化というものは、その瞬間だけを見ると、劇的に見える。
でも、その裏側には、誰にも見えない、小さな選択が、何百、何千と積み重なっています。
人生を変えた一日があった、というより、人生を変える一日を、何度も繰り返した。
そんな感覚のほうが、僕には近いです。
「今日は何もできなかった」日も、人生の一部
そして、ここも大切です。
毎日、1点上げられるわけではありません。
今日は、何もできなかった。
むしろ、昨日より調子が悪い。
そんな日もあります。
でも、先日の投稿でも書いたように「今日ダメだった」を「自分はダメだ」にしないこと。
- 今日は、整える日だった
- 今日は、休む日だった
- 今日は、立ち止まる日だった
それも、人生の一日です。
100点の一日だけを、人生と呼ぶわけではありません。
60点の日も
30点の日も
5点の日も
0点の日も
全部含めて、自分の人生です。
「いつか変わった自分」を待たなくていい
昔の僕は、どこかで「自分が変わったら、人生が始まる」と思っていた気がします。
- もっと自信がついたら
- もっと成功したら
- もっと行動できるようになったら
- 三日坊主を克服したら
- もっと強い人間になったら
そのとき、理想の人生が始まる。
でも、違いました。
人生は、変わった自分になってから始まるものではありません。
- 三日坊主の自分も
- 迷っている自分も
- まだ途中の自分も…
今日、ここから始まっているのです。
人生を変えるのを、いったんやめてみる
もし今「人生を変えたい」と強く思っているなら、僕は、少し変な提案をしたいです。
今日だけ、人生を変えるのをやめてみてください。
代わりに…
- 身体を少し整える
- 頭を少し軽くする
- エネルギーを少し戻す
- 自分の感情を少し聞く
- 進みたい方向を少し確認する
それだけ。
人生を変えようとしなくていい。
今日の自分を、昨日よりほんの少し整えてみてください。
- それを、また明日やる
- できない日は、休む
- そして、また戻る
僕は、そんな繰り返しの先に、人生の変化があると思っています。
30年以上「人生を変える方法」を探し続けた僕が、今たどり着いている答えは、意外なくらい、地味です。
人生を変えようとしなくていい。
今日を整えればいい。
人生は、今日の外側にはありません。
今日の積み重ねが、人生です。
だから、人生を変えたい朝ほど「どうすれば人生が変わる?」ではなく、こう聞いてみてください。
「今日の自分を、1点だけ整えるなら何をする?」
その小さな1点が、いつか振り返ったとき「あの日から人生が変わり始めた」と呼べる一歩になっているかもしれません。


