「もう無理」「向いてない」「全部やめたい」・・・その結論、本当に人生の問題ですか?
夜中のあなたが出した「人生の結論」を、翌朝まで信用しないでください。
「もう、この仕事向いてないかも」
「自分には才能がない」
「あの人に嫌われたかもしれない」
「このまま何をやってもダメなんじゃないか」
夜になると、なぜか人生について、壮大な結論を出したくなることがあります。
僕にもあります。
昼間なら「まあ、そんな日もあるか」で済むことが、深夜になると「そもそも俺の人生とは……」くらいまで話が広がる(笑)
でも僕は今、そんなとき、自分にこう言うようにしています。
「その話、明日の朝も同じなら考えよか」
これ、意外と大切だと思っています。
「心の問題」とは限らない
僕たちは、落ち込んでいると、すぐに「心」を何とかしようとします。
- 前向きに考えよう
- 気持ちを切り替えよう
- 自信を持とう
- ネガティブにならないようにしよう
もちろん、心を整えることは大切です。
でも、その前に確認してほしいことがあります。
「今、身体はどんな状態?」
- 寝不足
- 空腹
- 疲労
- 運動不足
- 長時間座りっぱなし
- 休憩なし
- 体調不良
こんな状態で、心だけに「元気出せ!」と言っていないでしょうか。
僕はこれを、長い間やっていました。
身体が疲れると「世界」まで暗く見える
たとえば、睡眠不足の日。
仕事でミスをする。
すると「今日は疲れてるな」ではなく「最近、仕事うまくいかないな」になる。
さらに「俺、この仕事向いてないのかな」となり、最終的には「人生、このままでいいんやろか……」まで行く(笑)
でも、ぐっすり眠った翌朝。コーヒーでも飲みながら「まあ、今日やればええか」と思えたりする。
昨日の深夜、あれだけ深刻だった「人生最大級の問題」が、朝になると「とりあえずメール返そ」くらいになっている。
人間って、不思議です。
「身体由来の悲観」を疑ってみる
僕は、こういう状態を、分かりやすく「身体由来の悲観」と呼んでいます。
これは、医学的な診断名という意味ではありません。
僕自身が、自分の状態を見分けるために使っている言葉です。
つまり「このネガティブ、本当に人生の問題?それとも身体が疲れているから、そう見えている?」と一度疑ってみる。
このワンクッションがあるだけで、かなり違います。
感情を否定する必要はありません。
「そんなこと考えるな」でもない。
ただ、疲れているときの自分の考えを、人生の最終結論にしない。
それだけです。
なぜ疲れていると、考え方まで変わるのか
ここは、少しだけ仕組みの話をします。
人間は、身体と脳と心が、別々に存在しているわけではありません。
睡眠不足や強い疲労があると、注意力や判断力、感情のコントロールなどにも影響が出ます。
つまり、身体のコンディションが落ちれば、同じ出来事でも、普段とは違う受け止め方をすることがある。
だから僕は、五つ星を「身 → 脳 → 気 → 心 → 志」という順番で考えています。
「心」が沈んでいるように見えても、その手前の「身」が崩れていることがあるからです。
「メンタルを鍛える」前に寝たほうがいい日もある
昔の僕は、調子が悪いと、自分に足していました。
- 本を読む
- セミナーを受ける
- 成功者の話を聞く
- モチベーションを上げる
でも今なら、こう思います。
「寝たほうが早かった日、かなりあったな(笑)」
もちろん、すべての悩みが、寝れば解決するわけではありません。
人間関係の問題もあるし、仕事の問題もある。
将来について、本気で考えるべきこともあります。
ただ「考えるべき問題」と「考えるコンディション」は別です。
重要な問題ほど、できれば、身体と頭が整っているときに考えたいものです。
僕が決めている「夜のルール」
そこで僕は、自分の中で、一つのルールを持っています。
疲れている夜に出てきた…
「もうやめよう」
「自分には無理だ」
「人生を変えなきゃ」
「全部ダメだ」
という大きな結論は、原則、翌朝まで保留。
- 夜中に、会社を辞めない
- 夜中に、人間関係を切らない
- 夜中に、自分の才能を判定しない
- 夜中に、人生の方向を決めない
- 夜中に、自分の価値を採点しない
まず、寝る。
そして、朝になって、もう一度考える。
それでも同じなら、そこで初めて、ちゃんと向き合います。
「保留」は逃げではない
ここで「問題を先送りしているだけでは?」と思う人もいるかもしれません。
でも、僕は少し違うと思っています。
感情にフタをするのではない。
問題から逃げるのでもない。
より良い状態で、もう一度考えるために保留するんです。
これは、逃げではなく、判断の質を守る方法です。
たとえば、車のフロントガラスが曇っているとき「目的地へ急がなきゃ!」と、そのままアクセルを踏むより、まず曇りを取ったほうがいいですよね。
目的地を諦めたわけではありません。
ちゃんと見える状態にしてから走る。
それと同じです。
身体は「乗り物」ではなく、人生そのもの
昔の僕は、身体を、成功するための「道具」のように扱っていたところがあります。
- もっと働け
- もっと動け
- もっと頑張れ
身体が疲れていても、頭で命令する。
「気合でいける」と、まさに「身体にムチ」を打っていました。
でも、33歳で人生が大きく崩れ、そこから立て直していく中で、身体の見方も変わりました。
人生を歩いているのは、頭だけではありません。
身体も含めて、自分です。
だから、身体を無視して、いい人生だけをつくることはできません。
僕が五つ星の最初に「身」を置いているのは、そのためです。
「今日の自分」を3つに分けてみる
調子が悪い日は、僕は、まず大きな問題にしないことをおすすめします。
代わりに、こんなふうに確認してみます。
1. 事実(何が起きた?)
2. 解釈(自分は、それをどう受け取っている?)
3. 身体(今、疲れていない?)
たとえば…
- 事実:仕事で一つミスをした
- 解釈:自分は仕事ができない
- 身体:睡眠4時間
ここまで並べると「あれ?」と思いませんか。
もちろん、ミスの原因は確認します。
でも、睡眠4時間の自分が出した「俺は仕事ができない」という判決まで、採用する必要はありません。
ここをしっかりと分けて考えるんです。
「今すぐ答えを出さない」という技術
現代は、何でもすぐ答えを求められます。
- すぐ決める
- すぐ返信する
- すぐ行動する
- すぐ結果を出す
でも、人生には、今すぐ答えを出さないほうがいいこともあります。
- 疲れている
- 感情が大きく揺れている
- 頭が混乱している
そんなときは、答えを出すことより、答えを出せる状態へ戻すことのほうが先です。
これは、何もしないという意味ではありません。
- 寝る
- 食べる
- 休む
- 歩く
- お風呂に入る
- スマホを閉じる
地味です。
ものすごく地味です(笑)
でも、人生を変えるのは、案外、こういう地味なことだったりします。
「身」を整える5つの質問
もし、今夜また、人生について深刻に考え始めたら…
まず、この5つだけ確認してみてください。
1.昨日、ちゃんと眠れた?
2.今日は、ちゃんと食べた?
3.ずっと座りっぱなしになっていない?
4.身体を休ませる時間を取った?
5.今、本当に考えるべき時間?
一つでも「いや……」があるなら、人生会議は明日に延期しましょう(笑)
夜に「志」を決めなくていい
五つ星の最後は「志」です。
- どんな人生を生きたいか
- 何を大切にしたいか
- どちらへ進みたいか
とても大切です。
でも…
- バッテリー1%
- OSも疲れている
- 身体もヘトヘト
そんな状態で「さあ、人生の志を決めよう!」と言われても、今日は勘弁してくれですよね(笑)
だから、順番なんです。
まず「身」
身体を整える。
すると「脳」が少しクリアになる。
「気」も戻り「心」に余裕ができる。
その状態で初めて「自分はどちらへ行きたい?」を考える。
人生は、順番で変わります。
これは僕が、五つ星成功術で伝えたいことの一つです。
人生の重要事項は「元気な自分」と相談する
僕たちには、いろいろな自分がいます。
- 絶好調の自分
- 普通の自分
- 疲れている自分
- 落ち込んでいる自分
- イライラしている自分
全部、自分です。
どれかを、否定する必要はありません。
でも、人生の重要な判断をするときくらい、少し元気な自分にも会議へ参加してもらう。
それでいいと思うんです。
疲れた自分だけで、人生会議を開かない。
メンバー1人、しかも、かなり眠そうですから(笑)
今日の結論は、明日変えていい
僕は、長い間、自分の思考を、信じすぎていました。
「こう感じるんだから、本当だ」と思っていた。
でも、そうとは限りません。
人間の感じ方は、状態によって変わります。
だから…
- 今日、世界が暗く見えても
- 今日、自信がなくても
- 今日、全部やめたくなっても…
それを、すぐに、人生の真実にしなくていい。
まず、自分に聞いてみてください。
「これは人生の問題?それとも、今日は疲れているだけ?」
答えが分からなければ、今日は、決めなくていいん。
お風呂に入って、スマホを置いて、少し早く寝る。
そして、明日の自分に、もう一度聞いてみる。
それでも同じなら、そのとき、ちゃんと考えればいいんです。
僕は、それを弱さだとは思いません。
むしろ、自分の状態まで含めて、自分を扱えること。
それが、人生を長く歩いていくための、一つの強さだと思っています。
だから、今夜もし、人生について、ものすごく深刻な結論が出そうになったら、こう言ってみてください。
「その話、明日の朝も同じなら考えよか」
そして今日は、人生を変える前に、まず、寝ましょう(笑)


