本記事は、voicyで配信している音声の文字起こしです。音声は以下のリンクからお聴きいただけます。
こんにちは。宮本真愿です。
「宮本真愿の五つ星成功術」
今回は「人生は、努力ではなく『順番』で決まる」というテーマでお話しします。
いきなりですが、皆さんに一つ質問です。
同じ材料を使って、同じ料理を作る。
でも、料理する順番を間違えると、どうなるでしょうか。
たとえば、チャーハン。
ご飯を炒めて、卵を入れて、具材を加えて、味付けをする。
もちろん、作り方はいろいろありますが、それぞれに意味のある手順がありますよね。
ところが、まだフライパンも温まっていないのに、調味料だけ大量に入れる。
具材を炒める前に、全部を適当に混ぜてしまう。
すると、同じ材料を使っているのに、出来上がりが変わってしまう。
これ、料理が下手というより、手順の問題かもしれません。
実は、僕たちの人生にも、これと似たことが起きているんじゃないかと思うんです。
一生懸命頑張っている。努力もしている。知識もある。なのに、なぜか結果が出ない。
そんなとき、もしかすると、努力の量ではなく「努力する順番」を間違えているのかもしれません。
今日は、そんなお話です。
僕は30年以上、順番を間違えていた
僕はこれまで、成功哲学や自己啓発、能力開発などを30年以上学んできました。
その中で、たくさんの成功法則に出会いました。
- 夢を持ちなさい
- 目標を明確にしなさい
- ポジティブに考えなさい
- 感謝しなさい
- 行動しなさい
- 継続しなさい
どれも素晴らしい教えです。
僕は今でも、その多くを大切にしています。
ただ、昔の僕には、大きな問題がありました。
それは、学んだことを、とにかく片っ端から実践しようとしていたことです。
- 成功者が早起きしていると聞けば、早起きする
- 瞑想がいいと聞けば、瞑想する
- 目標を書けば夢が叶うと聞けば、毎日目標を書く
- 感謝が大切だと聞けば、感謝日記を始める
もう、忙しいんです。
成功するための習慣を実践するだけで、一日が終わりそうになる(笑)
でも、肝心の人生は、なかなか変わらない。
そして僕は思うわけです。
「まだ努力が足りないんだ」
「もっと勉強しなければ」
「もっと強い意志を持たなければ」
ところが、33歳のとき、会社が倒産し、離婚し、家族と離れ、最後には住む家まで失いました。
成功するために学び続けてきた人間が、人生のどん底まで落ちてしまった。
そのときは、正直、何が間違っていたのか分かりませんでした。
でも、その後の人生を振り返りながら、少しずつ気づいたことがあります。
それは「正しいことをしていても、順番を間違えるとうまく機能しないことがある」ということでした。
家を建てるとき、屋根から作る人はいない
たとえば、家を建てるとします。
立派な家を建てたい。
大きな窓があって、素敵なリビングがあって、オシャレな屋根がある。
そんな理想の家を思い描く。
でも、いきなり屋根から作り始める人はいませんよね。
まず、地盤を確認する
↓
基礎をつくる
↓
柱を立てる
↓
そして、壁や屋根をつくっていく
当たり前のことです。
ところが、人生となると、僕たちはこの順番を飛ばしてしまうことがあります。
- 身体は疲れ切っている
- 頭の中は情報でいっぱい
- 人間関係でエネルギーを消耗している
- 心には不安が溜まっている
そんな状態なのに…
「もっと大きな夢を持とう!」
「もっと高い目標を立てよう!」
「もっと行動しよう!」
と、自分を奮い立たせる。
これ、家でいえば、基礎が不安定なまま、立派な屋根を乗せようとしているようなものです。
昔の僕に言ってやりたいです。
「いやいや、屋根より先に土台つくらなあかんやろ」って(笑)
五つ星成功術には、五つの要素があります
そこで、僕が自分自身の失敗と実践を通じて体系化したのが「五つ星成功術」です。
五つ星成功術では、人生を五つの要素から捉えます。
身・脳・気・心・志。
そして、僕はこの順番を大切にしています。
もちろん、人間は機械ではありません。
五つの要素は、それぞれが影響し合っています。
必ずこの順番でなければ人生が変わらない、という絶対的な法則を主張しているわけではありません。
ただ、僕自身の経験から、人生を立て直すときの実践的な順番として、この流れが非常に役立つと考えているんです。
では、一つずつ見ていきましょう。
第一の星「身」:すべての土台は身体にある
まず、一つ目は「身」
身体です。
なぜ、最初が身体なのか。
理由は、とてもシンプルです。
身体の状態が悪いと、ほかのことにも影響が出やすいからです。
たとえば、睡眠不足の日。
- いつもなら簡単にできる仕事なのに、なかなか集中できない
- 普段なら気にならない一言に、イライラしてしまう
- 前向きに考えようとしても、なかなか気持ちが切り替わらない
そんな経験、ありませんか?
僕もあります。
というより、号外版で二日酔い収録までしてしまいましたからね(笑)
あの実験では、普段の能力や知識が同じでも、身体の状態が違うだけで、声色や空気感に変化が出ることを実感しました。
だから、まず身体です。
- 睡眠
- 食事
- 運動
- 休息
- 呼吸
こうした基本的なことを、軽く考えない。
人生を変えたいと思ったら、まず、自分の身体がちゃんと働ける状態になっているかを見る。
これが、第一の星です。
第二の星「脳」:情報を増やすより、使える状態にする
続いて、二つ目は「脳」です。
身体がある程度整ってきたら、次は頭の使い方を見直します。
僕たちは毎日、膨大な情報に触れています。
- ニュース
- SNS
- YouTube
- 本、雑誌
- 仕事の連絡
- そして、AI
便利な時代ですよね。
でも、その一方で、情報を入れすぎて、頭の中がいっぱいになっている人も少なくないと思います。
僕自身、昔は知識を増やせば増やすほど、成功に近づくと思っていました。
でも、知識が増えても、それを整理して使えなければ、なかなか現実は変わりません。
大切なのは、知識を詰め込むことだけではなく、考える力、選ぶ力、集中する力を整えること。
- 何を学ぶのか。
- 何を学ばないのか。
- 何に集中するのか。
- どんな言葉を自分にかけるのか。
こうした頭の使い方を見直していく。
これが、第二の星です。
第三の星「気」:エネルギーの使い方を整える
三つ目は「気」です。
僕がここでいう「気」とは、目に見えない不思議な力だけを指しているわけではありません。
日々の活力や気分、意欲、そして人や環境から受ける影響などを、分かりやすくまとめた言葉です。
たとえば、ある人と会ったあと、なぜか元気になる。
逆に、別の人と会ったあと、どっと疲れる。
そんな経験はありませんか?
あるいは、部屋が散らかっていると、なんとなく落ち着かない。
自然の中を歩くと、気持ちがスッキリする。
これも、僕が考える「気」を整えることにつながります。
- どんな場所で過ごすのか。
- 誰と付き合うのか。
- 何に時間とエネルギーを使うのか。
- 自分のエネルギーを、何に奪われ、何によって満たされているのか。
そこに目を向ける。
これが、第三の星です。
第四の星「心」:自分との関係を整える
四つ目は「心」です。
ここでは、感情や自己信頼、自分との向き合い方を整えていきます。
僕は昔、自分に対して、かなり厳しい人間でした。
三日坊主になると「なんで続かへんねん……」と、自分を責める。
失敗すると「もっと頑張らなければ」と思う。
成功者と比べて「自分はまだまだダメだ」と落ち込む。
でも、考えてみれば、人生で一番長く付き合う相手は、自分自身です。
その自分が、いつも自分の敵になっていたら、苦しいですよね。
だから、心を整えるというのは、無理やりポジティブになることではありません。
- 落ち込む日があってもいい
- 不安になる日があってもいい
- 失敗してもいい
そのうえで、自分を責め続けるのではなく、自分を理解し、もう一度立ち上がれる関係をつくる。
これが、第四の星です。
第五の星「志」:何のために生きるのか
そして最後、五つ目は「志」です。
志というと、少し大げさに聞こえるかもしれません。
- 世の中を変える
- 大きな事業を成功させる
- 社会に貢献する
もちろん、それも素晴らしい志です。
でも、僕は、もっと身近なものでもいいと思っています。
- 家族を大切にしたい
- 誰かの役に立ちたい
- 自分の経験を、同じ悩みを持つ人に届けたい
- 穏やかで、充実した毎日を送りたい
そんな想いも、立派な志だと思います。
ここで大切なのは「何を達成するか」だけではなく、「何のために、それをするのか」ということです。
たとえば、お金を稼ぐこと。
それ自体は大切です。
でも、何のために稼ぐのか。
- 自由な時間をつくるためなのか
- 大切な人を守るためなのか
- 誰かの挑戦を応援するためなのか
その理由が見えてくると、日々の行動にも意味が生まれます。
これが、第五の星です。
なぜ「心」や「志」から始めないのか?
ここまでお話しすると、こんな疑問を持たれるかもしれません。
「宮本さん、でも、志があったほうが頑張れるんじゃないですか?」
もちろん、その通りです。
志があるからこそ、困難を乗り越えられることもあります。
心の持ち方が変わることで、身体を大切にしようと思えることもあります。
つまり、五つの星は、一方通行ではありません。
お互いに影響し合っています。
それでも僕が「身→脳→気→心→志」という順番をすすめるのは、人生がうまくいかなくなったとき、まず手をつけやすいところから整えていきたいからです。
- 身体を整える
- 頭を整理する
- エネルギーの使い方を見直す
- 自分との関係を整える
- そして、自分が本当に大切にしたい方向を見つめる
こうして進めることで、いきなり大きな夢や理想を自分に押しつけることなく、足元から人生を立て直していける。
僕はそう考えています。
順番を間違えたら、戻ればいい
そして、ここで一つ、大切なことがあります。
五つ星成功術は、順番を間違えた人を責めるためのものではありません。
「あなたは今、志のことを考えているからダメです」なんて言うつもりはありません。
むしろ逆です。
今、自分がどんな状態なのかを見て、必要なところに戻ればいいんです。
- 身体が疲れていたら、身体に戻る。
- 頭が混乱していたら、脳に戻る。
- 人間関係で消耗していたら、気を見直す。
- 自分を責め続けていたら、心を整える。
- 何のために頑張っているのか分からなくなったら、志を見つめ直す。
- そして、迷ったときには、まず身体から確認してみる。
五つの星は、一度整えたら終わりではありません。
何度でも戻ってこられる、人生の点検表のようなものです。
だから、完璧に整えようとしなくていいんです。
今週の「一つ星チャレンジ」
では、今週の「一つ星チャレンジ」です。
今回は、五つの星を使って、自分の状態を点検してみましょう。
まず、今日の自分に、こう問いかけてみてください。
「身体は疲れていないだろうか?」
「頭の中は整理されているだろうか?」
「エネルギーを奪われていることはないだろうか?」
「自分を責めすぎていないだろうか?」
「自分が大切にしたい方向を見失っていないだろうか?」
この五つです。
そして、今の自分が一番気になるところを、一つ選んでください。
全部を一度に整えようとしなくて大丈夫です。
たとえば…
- 身体が疲れているなら、今日は少し早く寝る
- 頭がいっぱいなら、やることを紙に書き出す
- エネルギーを消耗しているなら、スマートフォンから少し離れてみる
- 心が疲れているなら、今日できたことを一つ認めてみる
- 志がぼんやりしているなら、自分が本当に大切にしたいことを、一つ書いてみる
今週は、五つの星のうち、一つだけ整えてみる。
それが、今回のチャレンジです。
人生を変える前に、人生の土台を整える
最後に。
僕は長い間、人生を変えるためには、もっと頑張らなければいけないと思っていました。
- もっと学ぶ
- もっと行動する
- もっと成長する
- もっと強くなる
でも、人生のどん底を経験して、ようやく気づいたことがあります。
頑張ることより先に、頑張れる状態をつくることが大切なんじゃないか。
そして、その状態をつくるにも、順番があるんじゃないか、ということです。
もちろん、努力は必要です。
行動も必要です。
継続も必要です。
でも、努力の量を増やす前に、その努力がちゃんと実る土台を整えてみる。
それが、僕の考える五つ星成功術です。
人生は、いつからでも整え直せます。
そして、整えるのに、特別な才能はいりません。
- 今日、少し早く寝る
- 一つ情報を減らす
- 一人との関係を見直す
- 自分に優しい言葉をかける
- 大切なことを思い出す
そんな小さな一歩からでいいんです。
あなたは足りなかったのではない。
整っていなかっただけ。
そして、100点の三日坊主より、60点の365日。
焦らず、一つずつ、一緒に整えていきましょう。
次回は「あなたは足りなかったのではない。整っていなかっただけ」というテーマでお話しします。
五つ星成功術の中でも、僕が特に大切にしている言葉です。
なぜ僕は、この言葉を伝えたいのか。
そして、なぜ僕たちは、人生がうまくいかないとき、つい「自分には何かが足りない」と考えてしまうのか。
僕自身の経験も交えながら、もう少し深くお話ししたいと思います。
最後までお聴いただきまして、ありがとうございました。
宮本真愿でした。
それでは、また次回お会いしましょう。


