人生を変えたかった僕が、どん底で気づいた「成功するために、自分を嫌いになる必要はない」ということ
成功法則を学べば学ぶほど、僕は「自分が嫌い」になっていきました。
ちょっと皮肉な話です。
人生を良くしたくて…
- 成功哲学を学んだ
- 自己啓発書を読んだ
- 心理学を学んだ
- 脳についても学んだ
- スピリチュアルの世界にも触れた
本来なら、学べば学ぶほど、人生に希望が持てるはずです。
ところが、ある時期の僕は逆でした。
知識が増えるほど「それなのに、できていない自分」が目につくようになったんです。
「知っている」が自分を責める材料になった
たとえば「目標を明確にしなさい」と本に書いてある。
僕も知っている。
でも、目標がブレる。
「習慣が人生をつくる」
これも知っている。
でも、三日坊主になる。
「思考を前向きに」
もちろん知っている。
でも、落ち込む。
「感謝しましょう」
分かっている。
でも、腹が立つときは腹が立つ(笑)
すると、僕の頭の中では、こうなります。
「知ってるのに、なんでできへんねん」
学んだ知識が、自分を助ける道具ではなく、自分を採点する答案用紙になっていったんです。
理想の自分が、どんどん遠くなった
学べば学ぶほど「こうあるべき自分」が増えていきました。
- 早起きする自分
- 毎日勉強する自分
- いつも前向きな自分
- 目標から逆算して行動する自分
- 人に感謝できる自分
- 感情をコントロールできる自分
- 健康管理も完璧
- 仕事も順調
- 家族も大切にする
・・・って、書いているだけで、ちょっと疲れてきます(笑)
理想は、悪いものではありません。
僕も、理想を持つことは大切だと思っています。
でも、理想が高くなるほど、現在地との差も大きく見える。
そして僕は、その差を見て「まだ足りない」と自分を責めるようになりました。
そして33歳で、全部崩れた
そんな僕が33歳のとき、会社が倒産しました。
- 離婚
- 4人の子どもたちとの別離
- 住む場所も失いました
人生を良くするための知識なら、それなりに持っていたはずです。
成功について、何も知らなかったわけではない。
むしろ、人よりかなり勉強していたと思います。
だからこそ、きつかった。
「これだけ勉強してきたのに」
「成功哲学まで学んできたのに」
「なんで俺の人生は、こうなってるんや」
そして最後には、人生の失敗を、自分自身の価値と結びつけてしまった。
「俺という人間そのものが、ダメなんじゃないか」
ここまで行くと、本当に苦しくなります。
一番つらかったのは「失ったこと」だけではなかった
- 会社を失った
- 家族と離れた
- 住む場所を失った
もちろん、どれも苦しかったです。
でも振り返ると、もう一つ、僕を苦しめていたものがありました。
それは、自分まで自分の敵になっていたこと。
外の世界で、いろいろなものを失った。
そのうえ、自分の内側に戻っても…
「お前が悪い」
「もっと頑張れたはずだ」
「何を学んできたんだ」
と責められる。
逃げ場がありません。
考えてみれば、人生で一番しんどいときに、僕自身が、僕に一番厳しかったんです。
あるとき、問いを変えた
そこから少しずつ、僕は問いを変えるようになりました。
それまでは「なぜ俺はできない?」と聞いていた。
でも、その問いを「どうしたら、今の俺でもできる?」に変えてみた。
似ているようですが、僕にとっては、まったく違いました。
「なぜできない?」には、どこかに犯人探しがあります。
- 意志が弱い
- 性格が悪い
- 根性がない
- 能力がない
でも「今の自分でも、どうしたらできる?」と聞くと、方法を考えられます。
- 疲れているなら、今日は休む
- 大きすぎるなら、小さくする
- 怖いなら、最初の一歩だけやる
- 続かなかったら、また戻る
- 自分を責めなくても、人生は改善できる
僕にとって、これは大きな発見でした。
「厳しくしないと成長できない」と思っていた
昔の僕には、こんな思い込みもありました。
「自分に甘くしたら、ダメになる」
だから…
- 自分を叱る
- 追い込む
- もっと頑張らせる
それが成長だと思っていました。
でも、人生のどん底で、すでにボロボロになっている人間に、さらにムチを打っても、なかなか走れません。
骨折している人に「気合で100メートル走れ!」と言っているようなものです。
いや、先に治そか、と(笑)
自分の「監督」から「味方」へ
僕が人生を立て直していく中で、大きく変わったことがあります。
それは、自分との付き合い方です。
以前の僕は、自分の「鬼監督」でした。
- サボるな
- もっとやれ
- まだ足りない
- そんなことで成功できるか
でも今は、できるだけ、自分の「味方」でいようと思っています。
もちろん、何でも自分を甘やかすわけではありません。
間違えたら修正する。
怠けているなら「そろそろやろか」と言う。
でも、失敗したときに、人格まで否定しない。
できなかったときに、自分を見捨てない。
これだけで、人生との付き合い方は、かなり変わりました。
成功法則は「自分を殴る棒」ではない
僕はいまでも、成功哲学が好きです。
自己啓発も学びます。
心理学も、脳科学も、スピリチュアルも、面白いと思っています。
だから、それらを否定したいわけではありません。
むしろ逆です。
素晴らしい知識だからこそ、自分を責めるために使ってほしくない。
成功法則は「できていない自分」を殴る棒ではありません。
本来は、今いる場所から、一歩前へ進むための杖だと思うんです。
「足りない自分」から始めなくていい
僕は長い間、人生を変えるためには、足りないものを埋めなければならないと思っていました。
- もっと知識
- もっと能力
- もっと努力
- もっと自信
- もっと継続力
でも、五つ星成功術を考えるようになってから、少し見方が変わりました。
あなたは、足りないのではない。
もしかすると、今の力を発揮できる状態に、まだ整っていないだけかもしれない。
だったら、責める必要はありません。
整えればいいんです。
人生で最後まで付き合う人
会社を失うことがあります。
仕事が変わることもあります。
人間関係が変わることもある。
環境も、肩書きも、人生ではいろいろ変わります。
でも、一人だけ、生まれてから最後まで、ずっと一緒にいる人がいます。
それは「自分」です。
だったら、その人くらいは、自分の味方でいてもいいんじゃないか。
僕は、どん底を経験して、そう思うようになりました。
もし今…
「もっと頑張らなきゃ」
「こんな自分じゃダメだ」
「何年勉強してるんだ」
と、自分を責めているなら、今日だけ問いを変えてみてください。
「なぜ僕はできない?」ではなく「どうしたら、今の僕でもできる?」へ。
人生が変わり始めたのは、僕が急に強くなったときではありません。
自分を叱り続けるのをやめて、自分の味方になり始めたときでした。
成功するために、自分を嫌いになる必要なんてありません。
むしろ、人生で何度転んでも、最後に自分へ手を差し出せる人は、自分自身なのだと思います。


