自分を「怠け者」と責める前に知ってほしい、人生のバッテリー「気」の整え方
やる気が出ないとき、やる気を出そうとしてはいけません。
- やらなきゃいけないのは分かっている
- 目標も決まっている
- 方法だって知っている
それなのに、どうしても動けない。
そんなとき僕たちは…
「自分は怠け者だ」
「意志が弱い」
「もっと気合を入れないと」
と、自分を責めます。
僕も長い間そうでした。
でも今は、やる気が出ないときほど、別のことを疑います。
「やる気がないんじゃなくて、気が足りないんじゃないか?」と。
「気合」ではなく「気」の話
僕が考える「身・脳・気・心・志」という5つの要素。
その3番目が「気」です。
「気」と聞くと、ちょっとスピリチュアルなものを想像する人もいるかもしれません。
気功とか、オーラとか、目に見えないエネルギーとか。
そういう世界を完全に否定するつもりはありません。
ただ、五つ星成功術でいう「気」は、もっと日常的な意味でも使っています。
簡単に言えば「今日、動くために使えるエネルギー」です。
スマホなら、すぐ充電するのに
スマホのバッテリーが3%になったら、どうしますか?
「根性が足りん!」とは言いませんよね(笑)
充電器を探します。
でも自分自身になると、バッテリー3%なのに…
「もっと働け」
「もっと勉強しろ」
「もっと発信しろ」
「もっと前向きになれ」
と命令する。
そして動けなくなると「自分は意志が弱い」と責める。
スマホには優しいのに、自分にはなかなか厳しい(笑)
同じ人間なのに「できる日」と「できない日」がある
考えてみると不思議です。
昨日は…
- 仕事もはかどった
- 運動もできた
- 本も読めた
- 人にも優しくできた
なのに今日は、メール一通返すだけでも面倒くさい。
同じ人間です。
能力が、一晩で消えたわけではありません。
性格が、昨日と今日で入れ替わったわけでもない。
違うのは「状態」です。
- 睡眠
- 疲労
- ストレス
- 食事
- 人間関係
- 情報量
- 仕事量
- 気になる出来事
こうしたものによって、その日に使えるエネルギーは変わります。
だから僕は「今日はダメだ」ではなく「今日は残量が少ない」と考えるようになりました。
エネルギーには「漏電」もある
もう一つ、僕が意識していることがあります。
それは、何もしなくても「気」は減るということです。
たとえば…
- ずっと気になっている仕事
- 返していないメール
- 片づけていない部屋
- 言いたいことを我慢している人間関係
- やらなきゃと思いながら、何週間も放置していること
これらは、実際に作業していなくても、頭の片隅に居座ります。
僕はこれを「気の漏電」と考えています。
パソコンで言えば、画面には出ていないけれど、バックグラウンドで大量のアプリが動いている状態です。
何もしていないのに疲れる。
そんなときは、見えないところで、エネルギーを使い続けていることがあります。
「やること」より「やめること」
以前の僕は、人生を変えたいとき、とにかく何かを足していました。
- 本を読む
- 勉強する
- 新しい習慣を始める
- 仕事を増やす
- 予定を入れる
でも、すでにバッテリー残量が少ないところへ、新しいアプリを10個入れたらどうなるでしょう。
さらに重くなります。
だから今は「何を始めよう?」と同じくらい「何をやめよう?」を考えます。
- 不要な予定を減らす
- 見なくてもいい情報から離れる
- 惰性の付き合いを見直す
- 頭の中に残っている小さな未完了を終わらせる
- やらなくていい仕事を手放す
人生を前へ進める方法は、アクセルを強く踏むことだけではありません。
ブレーキになっているものを外すことでも、前へ進めます。
「気」を奪うものは、人によって違う
ここも大切です。
何をすると充電され、何をすると消耗するのか。
これは、人によってかなり違います。
人と会うと元気になる人もいれば、一人になると回復する人もいる。
運動すると気分が上がる人もいる。
- 音楽を聴く
- 自然の中を歩く
- お風呂に入る
- 好きなものを食べる
- 何もしない
僕たちは、スマホの充電方法は知っているのに「自分自身の充電方法」を意外と知らない。
だから、元気なときに一度「何をすると自分の気が回復するのか」を知っておくことは、とても大切だと思っています。
「やる気」は、結果として出てくることもある
僕は昔、やる気が出たら行動できる、と思っていました。
だから、やる気が出ない日は、モチベーションを上げようとする。
- 成功者の動画を見る
- 本を読む
- 自分を奮い立たせる
それで動ける日もあります。
でも、根本的に疲れているときは、さらに情報を入れることで、もっと疲れることもあります。
そんなときは…
- 寝る
- 休む
- 少し歩く
- お風呂に入る
- 頭の中の未完了を一つ片づける
すると、不思議と「ちょっとやってみようかな」という気持ちが戻ってくることがある。
やる気を直接つくろうとするのではなく、やる気が戻れる状態をつくる。
僕はこの順番を大切にしています。
ただし「休めば全部解決」でもない
ここで一つ注意があります。
何でも「疲れてるから休もう」で終わらせるわけではありません。
- 十分寝ている
- 身体も元気
- 時間もある
それなのに、特定のことだけ、どうしても動けない。
そんな場合は、別の星を見る必要があります。
失敗が怖いなら「心」かもしれない。
何のためにやるのか分からないなら「志」かもしれない。
やり方が複雑すぎるなら「脳」の設計かもしれない。
だから「身・脳・気・心・志」を分けて考える。
「動けない」という同じ現象でも、原因は一つではありません。
「気」は人生のバッテリー
僕は、五つ星成功術の5つを、パソコンやスマホにたとえることがあります。
身=ハードウェア
脳=OS
そして…
気=バッテリー
- どれだけ健康な身体があっても
- どれだけ頭が良くても
- どれだけ素晴らしい夢を持っていても…
今日使えるエネルギーが0なら、なかなか動けません。
だから「もっと頑張れ」の前に「ちゃんと充電できている?」を見る。
「自分は怠け者だ」と思った日に
もし今日、やる気が出なかったとしても、すぐに自分の性格を疑わないでください。
代わりに、3つだけ確認してみてください。
- 何が自分の「気」を奪っている?
- 何を一つやめれば、少し楽になる?
- 何をすると、自分は少し回復する?
この3つです。
僕は、人生を変えるためには「頑張れる人間になる」必要があると思っていました。
今は少し違います。
頑張れる状態をつくる。
そして…
- 疲れたら回復する
- 減ったら充電する
- 漏れているなら、漏電箇所を探す
その繰り返しでいい。
やる気がない自分を、今日も叱りつける前に、一度だけ聞いてみてください。
「私はいま、怠けているんだろうか。それとも、ただ充電が必要なんだろうか?」
あなたに必要なのは、新しいモチベーションではなく、充電器かもしれません。


