不安・怒り・落ち込みは、あなたを苦しめる「敵」ではなく、何かを知らせる「通知」かもしれない
感情をコントロールしようとするほど、感情に振り回されることがあります。
- 不安になったら「不安になっちゃダメだ」
- 腹が立ったら「怒っちゃダメだ」
- 落ち込んだら「もっと前向きにならないと」
僕も昔は、そうやって自分の感情を修正しようとしていました。
でも、これって考えてみれば不思議なんです。
熱が出ている体温計を見て「38度なんて表示するな!」と体温計を叱っているようなものだからです(笑)
問題は、体温計ではありません。
その数字が出ている「理由」を見る必要があります。
五つ星の4つ目は「心」
僕が考える「身・脳・気・心・志」という5つの要素。
今日お話しするのは、4つ目の「心」です。
五つ星成功術では、心を単純に「ポジティブにする場所」とは考えていません。
- 喜び
- 悲しみ
- 怒り
- 不安
- 嫉妬
- 焦り
- 寂しさ
人間なら、いろいろな感情が出てきます。
大切なのは、ネガティブな感情をなくすことではなく「その感情に、自分の人生のハンドルまで渡さないこと」だと思っています。
感情は「敵」ではなく「通知」
僕は、感情をスマホの通知のようなものだと考えることがあります。
- 不安 →「何か心配していることがありますよ」
- 怒り →「大切なものを傷つけられたと感じていますよ」
- 寂しさ →「誰かとのつながりを求めていますよ」
- 焦り →「このままで大丈夫か確認したがっていますよ」
もちろん、感情が教えてくれることが、いつも現実そのものとは限りません。
不安になったからといって、本当に悪いことが起こるとは限らない。
腹が立ったからといって、相手が100%悪いとも限らない。
でも、通知が鳴ったことには、何かしら理由があります。
だから、通知を見る前に「うるさい!」と電源を切らない。
まず「何を知らせようとしているんだろう?」と見るんです。
感情と「事実」は違う
ここは、僕自身かなり大切にしています。
たとえば、仕事で失敗した。
その瞬間「自分には才能がない」と思ったとします。
でも「仕事で失敗した」は事実です。
一方「自分には才能がない」は、その事実に対して自分がつけた意味です。
- SNSの反応が悪かった → これは「事実」
- 誰にも必要とされていない → これは「解釈」
- 誰かから返信が来ない → これは「事実」
- 嫌われた → これは「解釈」
僕たちは、感情が大きく動いているときほど、この2つを混ぜやすい。
そして、自分の解釈を「現実」だと思い込んでしまうのです。
夜中の自分に、人生を決めさせない
僕にもあります。
- 疲れている
- 仕事がうまくいかない
- 何となく気分が沈んでいる
そんな夜に考え始めると、急に人生全体がダメに見えてくる(笑)
「この仕事、このままでいいんかな…」
「俺、方向間違ってるんちゃうか…」
「そもそも人生とは……」
そこまで行ったら、僕の場合はだいたい、哲学ではなく睡眠不足です(笑)
だから僕は、感情が大きく揺れているときほど、重大な結論を急がないようにしています。
今日の気分と、人生全体の評価は、分けて考える。
これは、心を整えるうえで、かなり大切だと思っています。
「私は不安だ」から「私は今、不安を感じている」へ
もう一つ、僕が意識していることがあります。
それは、感情と自分を「くっつけすぎない」ことです。
たとえば…
「私は不安だ」ではなく「私は今、不安を感じている」と考える。
「私はダメだ」ではなく「今、自分をダメだと感じている」
「私は怒っている人間だ」ではなく「今、怒りが出ている」
ほんの少しの言葉の違いですが、僕はこの距離が大事だと思っています。
なぜなら、感情は「自分そのもの」ではなく、「今、自分の中に起きているもの」だからです。
天気と同じです。
雨が降っているからといって、空そのものが「雨」になったわけではありません。
感情は「行動」に変換される
では、なぜ心を整えることが、人生を変えることにつながるのか。
それは、感情が、僕たちの行動に影響するからです。
不安になる
↓
挑戦を避ける
↓
経験が増えない
↓
やっぱり自分にはできないと思う
↓
怒りがたまる
↓
人に強く当たる
↓
関係が悪くなる
↓
さらにストレスが増える
↓
自信をなくす
↓
発信しなくなる
↓
反応が得られない
↓
さらに自信をなくす
つまり、感情→行動→結果→さらに感情という循環が起きます。
だから「心を整える」というのは、単に気分をよくする話ではありません。
人生の行動パターンを変える話なんです。
僕がやっている「心を整える3ステップ」
では、感情が大きく揺れたとき、どうするのか。
僕は、できるだけシンプルに、3つに分けて考えます。
STEP1:名前をつける
「いま何を感じている?」
- 不安
- 怒り
- 寂しさ
- 焦り
- 悔しさ
まず、感情を言葉にします。
正解でなくても構いません。
STEP2:事実と解釈を分ける
「実際に起きたことは何?」
「そこに自分は、どんな意味をつけている?」
ここを分けます。
「返信がない」と「嫌われた」は違います。
STEP3:次の小さな行動を決める
そして最後に「じゃあ今、自分にできることは何?」と考える。
- 返信を待つ
- 確認する
- 今日は寝る
- 誰かに話す
- 5分だけ取り組む
大きな答えではなく、次の一歩だけ決める。
これだけでも、感情に握られていたハンドルを、少し自分に戻せます。
「心」だけ整えようとしない
ただし、ここでも五つ星の順番が重要です。
落ち込んでいるからといって、すべてが「心」の問題とは限りません。
- 睡眠不足なら「身」
- 情報過多で頭が疲れているなら「脳」
- エネルギーが枯れているなら「気」
- 進む方向を見失っているなら「志」
なのに、何でも心の問題にして「もっと前向きになろう」「考え方を変えよう」とすると、かえって苦しくなることがあります。
だから「身→脳→気→心→志」
心は大切です。
でも、心だけで人生を何とかしようとしない。
ここが、僕が30年以上いろいろ学んできて、とても大切だと思っていることです。
「ネガティブにならない人」を目指さなくていい
昔の僕は、成功するためには、ネガティブな感情を克服しなければならないと思っていました。
でも、今は違います。
- 不安になっていい
- 落ち込んでいい
- 腹が立つ日もある
人間なので、そりゃあります。
目指したいのは「ネガティブにならない人」ではなく、「ネガティブになった自分を扱える人」
感情を否定しない。
でも、感情の言うことを、全部そのまま信じるわけでもない。
話は聞く。
ただし、人生のハンドルは渡さない。
これが、僕にとっての「心を整える」ということです。
もし今日、何か大きな感情が動いたら、すぐに消そうとせず、こう聞いてみてください。
「この感情は、僕に何を知らせようとしているんだろう?」
感情は、あなたの人生を邪魔する敵ではなく、何かを知らせに来た「通知」なのかもしれません。


