志 =「どちらへ生きるか」という人生のナビ
目標を達成しても、人生が満たされないことがあります。
- 売上を上げたい
- 収入を増やしたい
- 独立したい
- 家を買いたい
- SNSのフォロワーを増やしたい
- 本を出版したい
こういった夢・目標を持つことは、とても大切です。
僕自身、目標を立てることを否定するつもりはありません。
ただ、30年以上、成功について学び、自分自身もいろいろな目標を追いかけてきて、一つ思うことがあります。
「何を手に入れたいか」だけでは、人生の方向は決まらない。
その先に、もう一つ必要なものがあります。
それが、五つ星成功術の最後の星である「志」です。
「志」と聞くと、ちょっと重い
「あなたの志は何ですか?」
突然こう聞かれると、ちょっと困りませんか?
「世界平和です!」くらい言わないといけない雰囲気があります(笑)
- 社会を変える
- 日本を良くする
- 歴史に名を残す
もちろん、そんな大きな志を持っている人は素晴らしいです。
でも、僕が考える「志」は、もっと身近なものです。
「自分は、どちらへ生きたいのか」
これです。
目標と「志」は少し違う
僕は、目標と志を分けて考えています。
目標は「どこまで行くか」
志は「どちらへ行くか」
たとえば「年収1000万円」← これは目標です。
数字なので、達成したかどうかが分かります。
でも…
- なぜ1000万円なのか。
- そのお金を使って、どんな人生を送りたいのか。
- 誰と、どんな時間を過ごしたいのか。
- 何を大切にして生きたいのか。
そこまで考えると「志」の領域に入ってきます。
ナビに目的地を入れずに走っていないか
五つ星成功術では「志」を人生のナビにたとえています。
想像してください。
最高級の車があります。
- 車体は完璧
- エンジンも絶好調
- ガソリン満タン
- 運転手の精神状態も安定している
さあ、出発!
……で、どこ行くん?(笑)
目的地が入っていない。
これでは、どれだけ性能のいい車でも、走ることはできても「自分が行きたい場所」には辿り着けません。
人生も、似ていると思うんです。
頑張っているのに虚しくなる理由
僕たちは、頑張ることそのものに夢中になることがあります。
- もっと売上を
- もっとフォロワーを
- もっと評価を
- もっと実績を
- もっと成長を
そして、目標を達成すると、一瞬うれしい。
でも、少しすると、また次の目標が必要になる。
100万円を達成したら、次は300万円。
300万円なら、次は1000万円。
フォロワー1万人なら、次は3万人。
山頂へ着いた瞬間、隣のもっと高い山を探し始める。
これを続けていると、あるとき、ふと立ち止まります。
「俺、何のためにこんなに走ってるんやろ?」
僕自身、この問いに何度もぶつかってきました。
「成功したい」は目的地ではない
昔の僕は「成功したい」と強く思っていました。
でも今振り返ると、成功という言葉は、とても便利で、とても曖昧です。
- お金?
- 地位?
- 自由?
- 家族?
- 影響力?
- 安心?
- 挑戦?
人によって、まったく違います。
つまり「成功したい」だけでは、ナビに「どこかいいところへ」と入力しているようなものです(笑)
それではナビも困ります。
「何を得たい?」より「どう生きたい?」
だから僕は、志を考えるとき、いきなり「あなたの使命は?」とは聞きません。
もっと簡単に考えます。
「あなたは、どう生きたい?」
- 自由に生きたい
- 人の役に立ちたい
- 家族との時間を大切にしたい
- 面白いことに挑戦し続けたい
- 自分の経験を誰かに伝えたい
- 好きな場所で仕事をしたい
- 最後に「いい人生だった」と思いたい
それで十分です。
最初から、立派な言葉にする必要はありません。
志は「名詞」より「動詞」で考える
もう一つ、僕がおすすめしたい考え方があります。
志を、肩書きや所有物ではなく「動詞」で考えることです。
「経営者になる」ではなく「人の可能性を広げる仕事をする」
「有名になる」ではなく「自分の経験を必要な人へ届ける」
「お金持ちになる」ではなく「自分と大切な人が選択できる人生をつくる」
名詞には、到着があります。
でも、動詞には「生き方」があります。
僕は、志とは、ゴールテープというより「進み続ける方向」に近いと思っています。
志があると「やらないこと」が決まる
そして、志を持つメリットは、やる気が出ることだけではありません。
むしろ僕は「やらないことを決めやすくなる」ことが大きいと思っています。
昨日「人生には引き算が必要だ」という話を書きました。
でも、何をやめるかを決めるには、基準が必要です。
その基準になるのが「志」です。
自分は、どちらへ生きたいのか。
それが分かれば、その方向へ進まないものを、少しずつ手放せます。
志は「もっとやれ」と自分を追い込むものではなく「これはやらなくていい」と教えてくれるものでもある。
僕はそう考えています。
だから「志」は最後にある
五つ星成功術は「身→脳→気→心→志」という順番です。
なぜ、志を最後に置いているのか。
僕なりに理由があります。
- 身体がボロボロ
- 頭の中は情報でいっぱい
- エネルギーもない
- 心も不安定
そんな状態の人に「さあ!あなたの人生の使命を決めましょう!」と言っても、なかなか考えられません。
僕自身、人生のどん底にいたとき、10年後の壮大なビジョンなんて、描けませんでした。
今日をどうするかで精一杯だった。
だから、まず「身」を整える。
↓
次に「脳」
↓
次に「気」
↓
そして「心」
そこまで整って、ようやく、少し遠くを見られるようになる。
そこで「志」です。
志は、一度決めたら変えてはいけないものではない
ここも、僕は大切だと思っています。
一度決めた志を、死ぬまで守らなければならない。
そんなことはありません。
20代と、40代と、60代では、大切にしたいものが変わることもあります。
人生経験によって、方向が変わることもある。
僕自身、33歳で人生が大きく崩れたことで、成功というものの見方は変わりました。
昔は物欲まみれだったのが、今は余計なものはなるべく持ちたくないという「断捨離」と「ミニマリズム精神」という、昔とは真逆の価値観に変わっています。
だから、志は石碑に刻むものではなく、定期的に更新していい「人生のナビ」だと思っています。
道を間違えたら、再検索すればいい。
ナビだって「ルートを再検索します」と言います。
人生だけ、一度決めた道を絶対に走り続けなくてもいいんです。
「他人の目的地」を目指していないか
そして、ここが一番怖いところです。
ナビに目的地が入っていないと、僕たちは、他人の目的地を借りやすくなります。
- 世間が言う成功
- 親が望んだ人生
- SNSで見た誰かの暮らし
- 成功者が教える目標
- 同世代との比較
「あの人が年収1000万円なら、自分も」
「あの人がフォロワー10万人なら、自分も」
でも、その目的地に着いたとき、本当に自分は幸せなのか…
ここは、誰も代わりに答えてくれません。
他人のナビで、自分の人生を運転しない。
これも、志を持つ意味だと思います。
志が分からない人へ
「でも、自分がどう生きたいか分かりません」
そういう人もいると思います。
大丈夫です。
いきなり答えを出す必要はありません。
まず、この3つを考えてみてください。
1. これからも大切にしたいものは何か?
- 家族
- 自由
- 健康
- 挑戦
- 安心
- 成長
- 創造
何でもいいです。
2. どんな自分ではありたくないか?
- 誰かの期待だけで生きたくない。
- 仕事だけの人生にしたくない。
- お金だけを追い続けたくない。
これも、方向を知るヒントになります。
3. 最後に「いい人生だった」と思えるのは、どんな生き方か?
何を持っているかではなく、どう生きたか。
そこから考えてみる。
五つの星は「成功するため」だけではない
- 身を整える
- 脳を整える
- 気を整える
- 心を整える
そして、今回のテーマである「志を立てる」
僕が五つ星成功術で目指しているのは、単に、お金を稼げる人を増やすことでも、目標達成できる人を増やすことでもありません。
自分の力を発揮できる状態をつくり、自分が選んだ方向へ人生を進めること。
それが、僕にとっての「成功」に近いです。
速く走ることより、どちらへ走るか。
たくさん手に入れることより、何を大切にするか。
他人から成功しているように見えることより、自分自身が「この人生でよかった」と思えること。
もし、最近頑張っているのに、どこか満たされないなら…
もう一つ目標を追加する前に、ナビを確認してみてください。
「私は、どこへ行きたい?」ではなく、もう少し深く「私は、どちらへ生きたい?」と。
目的地がまだ見えなくても大丈夫です。
進みたい方角が分かれば、人生は少しずつ動き始めます。


