30年以上遠回りした僕が気づいた、人生を変える「正しい順番」
人生が変わらない人ほど「正しいこと」を一生懸命やっている場合があります。
これは、30年以上、成功哲学や自己啓発を学び、自分自身も何度も失敗してきた僕が、かなり遠回りして気づいたことです。
- 早起きする
- 本を読む
- 運動する
- 目標を書く
- ポジティブに考える
- 行動量を増やす
- 人脈を広げる
どれも、間違っていません。
むしろ、全部「正しい」
それなのに、なぜか人生が変わらない。
もし、そんな状態にいるなら、疑ってほしいことがあります。
間違っているのは「方法」ではなく、「順番」かもしれません。
正しいことも、順番を間違えるとうまくいかない
たとえば、家を建てるとします。
- 素敵な家具を買う
- 高級なソファを置く
- おしゃれな照明をつける
- 最新の家電をそろえる
全部、いいものです。
でも、まだ基礎工事が終わっていない(笑)
そこへ「このソファ、めちゃくちゃ評判いいらしいで!」と運び込んでも、困りますよね。
ソファが悪いわけではありません。
順番が違う。
人生にも、これと似たことがあると思っています。
僕は「屋根」から人生を建てようとしていた
昔の僕は、成功するための方法を、とにかく集めていました。
- 成功哲学
- 目標設定
- 潜在意識
- 心理学
- 脳科学
- 習慣術
- スピリチュアル
学ぶたび「今度こそ!」と思います。
でも…
- 続かない
- 行動できない
- また元に戻る
すると「この方法は自分に合わないのかな?」と思って、次の方法を探す。
でも今振り返ると、方法が悪かったわけではありません。
僕は、土台が整っていないのに、屋根ばかり乗せようとしていた。
そりゃ、家も困ります(笑)
「心を変えれば人生が変わる」の前に
自己啓発では、よく「思考を変えれば人生が変わる」と言われます。
僕も、基本的にはそう思います。
でも、寝不足で、身体がボロボロで、頭も疲れていて、エネルギーも枯れている人に「もっと前向きに考えよう!」と言っても、難しいことがあります。
これは、その人の心が弱いからではありません。
心より先に、整える場所がある。
ここを飛ばしてしまうと、正しい言葉ほど、苦しくなることがあります。
「夢を持とう」の前にも、順番がある
「大きな夢を持とう」
「人生の使命を見つけよう」
「10年後のビジョンを書こう」
これも、素晴らしいと思います。
でも、僕が33歳で、会社が倒産し、離婚し、4人の子どもたちと離れ、住む場所まで失ったとき、10年後の夢なんて考えられませんでした。
「10年後どうなりたい?」と聞かれても「いや、まず明日やろ」という状態です(笑)
人生のどん底にいる人に、壮大な志がないからダメだ、なんて言えません。
まず…
- 今日を立て直す
- 身体を休める
- 頭を整理する
- 少しエネルギーを取り戻す
- 感情を落ち着かせる
そうして初めて、少し遠くを見る余裕が出てきます。
だから、五つ星には「順番」がある
僕が30年以上の学びと、自分自身の失敗や再起を通して、整理していったのが「身 → 脳 → 気 → 心 → 志」という順番です。
「身」は、身体というハードウェア
「脳」は、思考や判断を担うOS
「気」は、動くためのバッテリー
「心」は、感情との付き合い方
「志」は、人生の方向を決めるナビ
この5つを、僕は「五つ星」と呼んでいます。
ナビを設定する前に、バッテリーを確認する
想像してみてください。
- スマホの調子が悪い
- バッテリー1%
- OSも不安定
- 容量もパンパン
そこに最新のナビアプリを入れる。
そして「さあ!目的地へ行こう!」
……いや、
まず充電しよか(笑)
でも、人生では、これを結構やっています。
- 疲れ切っているのに、新しい目標を追加する。
- 頭が情報でパンパンなのに、新しいノウハウを入れる。
- 気力がないのに「行動量を増やそう」とする。
- 心が傷ついているのに「もっとポジティブに」と言う。
- 方向が分からないのに、とにかく走る。
そして、動けない自分を見て「自分は意志が弱い」と責めてしまう。
料理だって「材料」だけでは完成しない
成功法則を、料理に置き換えてみても分かります。
- 最高級の食材
- 一流の調味料
- プロが使う包丁
全部そろっている。
でも…
レシピの順番を無視する
↓
最後に入れるものを最初に入れる
↓
焼いてから下ごしらえする
↓
完成してから「あ、火つけるの忘れてた」
これでは、材料がどれだけ良くても、料理は完成しません。
成功法則も同じです。
正しい方法を知っていることと、正しい順番で使えることは別。
僕は、ここをずっと混同していました。
だから「努力不足」で片づけない
人生が変わらないとき、僕たちは、すぐ自分を責めます。
- 努力が足りない
- 根性がない
- 継続力がない
- 才能がない
でも、その前に、確認してほしいんです。
「僕は今、どこを整える順番なんだろう?」
- 疲れているなら「身」かもしれない
- 頭の中が散らかっているなら「脳」
- 何もやる気が出ないなら「気」
- 感情に振り回されているなら「心」
- 頑張っているのに、どこへ向かっているか分からないなら「志」
必要なのは、自分を責めることではなく、現在地を知ることかもしれません。
成功者の「今」だけ真似すると危ない
ここも、僕が長年、成功哲学を学んできて感じることです。
- 成功者の朝習慣
- 成功者の仕事術
- 成功者の思考法
- 成功者の時間管理
参考になることは、本当にたくさんあります。
ただ、一つ注意したい。
僕たちが見ているのは、その人の「今」であることが多いんです。
その人が、そこへ至るまでに…
- 何を整え
- 何を捨て
- どんな失敗をして
- どんな順番を踏んだのか
そこを飛ばして結果だけコピーすると、成功者の8ステップ目を、自分はステップ1でやってしまう、なんてこともあります。
すると、当然しんどい。
でも、僕たちは「自分には才能がない」と思ってしまう。
違うかもしれません。
まだ、その順番じゃないだけです。
33歳の僕に必要だったもの
もし、ホームレスになった33歳の僕の前に、今の僕が現れたとしたら「もっと目標を明確にしろ」とは言わないと思います。
「成功者の習慣を真似しろ」でもない。
「もっとポジティブになれ」でもない。
たぶん「まず、一個ずつ整えよか」と言います。
- 今日を生きる身体
- 考えられる脳
- 一歩動けるエネルギー
- 自分を敵にしない心
そして、少し余裕が戻ってきたら「これから、どちらへ生きたい?」と聞く。
僕自身、人生を立て直していった過程は、結局、そんな順番だったように思います。
「成功は方法ではなく状態」
僕は長い間、人生を変えてくれる「すごい方法」を探していました。
でも今は、少し違う考え方をしています。
方法が大切なのは、間違いありません。
ただ、同じ方法でも…
- 身体が整っている人
- 頭がクリアな人
- エネルギーがある人
- 心が安定している人
- 進む方向が分かっている人
と、全部が崩れている人では、結果が変わります。
だから僕は「成功は、方法ではなく状態」と考えるようになりました。
正確に言えば、方法を否定しているのではありません。
方法が機能する「状態」を先につくるということです。
人生を変える前に、自分を整える
- もっと頑張る
- もっと学ぶ
- もっと行動する
その前に、一度だけ、自分を見てみる。
- ちゃんと眠れているか
- 頭の中は整理されているか
- エネルギーは残っているか
- 自分を責めすぎていないか
- どちらへ生きたいか分かっているか
もし、どこか一つ崩れていたとしても、大丈夫です。
全部を一気に直す必要はありません。
順番に一つずつ整えていけばいいのです。
僕自身、30年以上遠回りして、ようやくここにたどり着きました。
人生を変えるために、あなたに何かが足りないとは限りません。
もしかすると…
あなたは足りなかったのではない。
整っていなかっただけ。
そして、整えるときに大切なのは「何をするか」だけではなく「どこから始めるか」です。
今日、もう一つ新しい成功法則を探す前に、一度だけ自分へ聞いてみてください。
「今の僕は、何を頑張るべきか?」ではなく「今の僕は、どこから整える順番なんだろう?」
人生は、努力の量だけではなく「順番」で変わることもあるのです。


