読者は内容を読む前に離脱する。スクロールする指を止める「最初の1行」のつくり方
役立つことを書けば読まれる・・・は、半分間違いです。
読者は内容を読む前に、読むかどうかを決めています。
どれだけ良い文章でも、読まれなければ存在しないのと同じです。
僕は仕事柄、LP、メルマガ、SNS、広告、電子書籍など、毎日のように文章を書いたり、添削したりしています。
その中で、何度も痛感してきたことがあります。
それは「内容が良い」と「読まれる」は別問題だということ。
1時間かけて書いた有益な投稿も、3秒でスルーされる。
悲しいですが、SNSとはなかなか無慈悲な世界です(笑)
読者は「読む」より先に「選別」している
人間は、目に入った情報をすべて丁寧に読んでいるわけではありません。
そんなことをしていたら、現代人の脳は午前中で閉店します(笑)
SNSを開けば…
- ニュース
- 広告
- 写真
- 動画
- 友人の投稿
- おすすめ投稿
など、大量の情報が次々に流れてきます。
その中で脳は瞬間的に「これは自分に関係ある?」と選別しています。
つまり文章を書く側は「どう読ませるか」を考える前に「どうやってスクロールする指を止めるか」を考える必要があります。
そこで必要なのが「違和感」
では、何を書けば指が止まるのか。
僕がよく使う方法の一つが、読者の常識を少しだけ裏切ることです。
たとえば「文章はわかりやすく書きましょう」と言われても、たぶん止まりません。
なぜなら、そんなことは言われなくても知っているからです。
でも「わかりやすい文章ほど、売れないことがあります」と言われたら「え?」となる。
この小さな「え?」が重要なんです。
脳は、予想どおりの情報は処理しやすい。
一方、予想と少し違うものが出てくると「どういうこと?」と続きを確認したくなる。
文章の入口では、この「認知のズレ」が武器になります。
ただし「逆張り」とは違う
ここで注意したいことがあります。
何でも反対のことを言えばいいわけではありません。
「努力は全部ムダです」
「勉強する人ほどバカになります」
みたいなことを言えば、確かに目立つかもしれない。
でも、中身が伴っていなければ、それはただの逆張り選手権です(笑)
大切なのは、常識を壊すことではなく、常識の「例外」を見せること。
たとえば先日投稿した「選択肢が多いほうが親切」は、文章では逆効果です・・・という記事
これも「選択肢は悪だ」と言っているわけではありません。
選択肢が多すぎると、比較する負担が増え、人が動けなくなる場合がある、という理由があります。
意外性+納得できる理由。
このセットが必要です。
僕が1行目を書くときに使う4つの入口
XなどのSNSでは、特に1行目が重要です。
僕が考えるときは、大きく4つの入口を使います。
1. 数字
例:「○○を90日続けた結果を公開します」
数字には具体性があります。
「たくさん」「長期間」より「90日」「23社」「3年間」のほうが脳に引っかかる。
2. 断言
例:「○○は、もうやめたほうがいいです」
言い切られると「なぜ?」が生まれます。
3. 告白
例:「3年間、ずっと勘違いしていました」
人は完成された成功談より、失敗や葛藤のほうに自分を重ねることがあります。
4. 質問
例:「毎日発信しているのに、反応が増えないと悩んでいませんか?」
読者自身の頭の中にある言葉と一致すれば、一瞬で「自分の話」に変わります。
一番弱いのは「説明から始める文章」
反対に、僕が添削でよく直すのが、説明から始まる文章です。
「今日は○○についてお話しします」
「○○とは、△△のことです」
「今回は○○について解説します」
もちろん、間違いではありません。
でもSNSでは、読者はまだあなたの記事を読むと決めていません。
そこで丁寧に前置きを始めても、前置き中に帰られる(笑)
だから最初の一文では「これから何を話すか」より「なぜ、あなたが続きを読む必要があるのか」を伝える。
1行目は「要約」ではなく「予告編」
映画の予告編を想像してください。
ストーリーを最初から最後まで説明しません。
一番気になる場面を見せて「え、どうなるの?」を残す。
文章の1行目も同じです。
全部説明しなくていい。
むしろ、少しだけ情報を欠けさせる。
「続きに答えがある」という状態をつくる。
僕は1行目を、本文の要約ではなく「予告編」だと考えています。
AIに文章を書かせる人ほど、ここを意識してほしい
生成AIを使うと、整った文章は簡単につくれるようになりました。
でもAIに「○○についてX投稿を書いて」だけで頼むと、
「近年、○○が注目されています」
「今回は○○について解説します」
のような、非常に行儀のいい入口になることがあります。
文章としては正しい。
でも、タイムラインでは「正しい」だけでは止まらない。
だからAIを使う場合も「本文を書いて」だけではなく…
「読者が思わず『え?』と感じる1行目を10案出して」
「一般常識とのズレから始めて」
「私自身の失敗談から入って」
など、入口だけ別工程で考えるのがおすすめです。
まず「本文」ではなく「1行目」を見直す
もし「頑張って書いているのに読まれない」と感じているなら、内容を全部書き直す必要はないかもしれません。
まず、自分の過去の投稿を3本開いて、1行目だけ並べてみてください。
そして自分に聞く。
「これを知らない人がタイムラインで見たとき、続きを読みたくなるだろうか?」
YESなら、そのままでいい。
NOなら…
- 数字にできないか
- 断言できないか
- 告白から始められないか
- 読者への質問にできないか
少しだけ入口を変えてみる。
文章は、中身が大切です。
でも、その中身へ読者を連れてくるのは、たった一行の仕事です。
あなたの今日の投稿。
最初の一文は「説明」になっていますか?
それとも「続きを読みたくなる予告編」になっていますか?


