失敗した投稿は、本当に失敗なのか?
SNSで最ももったいない失敗は、投稿が伸びなかったことではない。
伸びなかった理由を考えず、次の投稿をしてしまうことだ。
情報発信をしていると、こんな経験はありませんか?
「これは絶対にウケる!」
そう確信して投稿した渾身の記事が、見事にスベる。
一方、何気なく書いた投稿が、予想外に伸びたりする。
僕もnoteやXで、何度となく経験してきました。
いやぁ、読者の心って、なかなか思いどおりになりませんね(笑)
そんなとき、思い出したい言葉があります。
松下幸之助が語った「失敗」の正体
パナソニックの創業者、松下幸之助。
彼の言葉として、広く知られているものがあります。
「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる」
この言葉を聞くと「諦めずに頑張れば、いつか成功する」という精神論に感じるかもしれません。
でも、僕は少し違う角度から解釈しています。
失敗を、そこで終わる出来事にするのか。
それとも、次の挑戦に活かす材料にするのか。
その違いではないか、と。
もちろん、続ければ必ず成功するわけではありません。
間違った方法を何年続けても、成果につながらないことはあります。
だからこそ重要なのは、ただ続けることではなく、試して、振り返って、変えていくこと。
これは、SNSの運用にもそのまま当てはまると思うんです。
1日420人増えても、成功とは言えなかった
以前、僕は別のXアカウントで、1日で420人のフォロワーを増やす実験(3日で1,000人以上増えた)をしたことがあります。
数字だけ見れば、なかなかの成果ですよね。
ところが、実際にはほとんど交流が生まれませんでした。
フォロワーは増えた。
でも、そこに血の通ったコミュニケーションがない。
「おお、1日で420人も増えた!」と喜んだところで、ふと考えたんです。
「で、僕は何を増やしたかったんやろ?」(笑)
もちろん、フォロワー数を増やすこと自体が悪いわけではありません。
ただ、僕が本当に求めていたのは、情報発信に関心を持つ人との出会いや交流でした。
つまり、数字の上では成功でも、本来の目的から見れば成功とは言えなかったわけです。
この経験は、今のX運用にも活きています。
今の新しいアカウントでは、無条件のフォローバックをしていません。
リプライなどを通じて交流が生まれた方を中心に、少しずつつながりを育てています。
開設2週間でフォロワーはようやく50人超え。
以前の420人と比べれば、ずいぶんゆっくりです。
でも、不思議なことに、このジワジワ感が妙に心地いいんですよね。
伸びなかった投稿にも「研究材料」はある
僕は現在、23社のマーケティング支援に携わっています。
その経験からも感じるのは、成果が出なかった施策ほど、振り返り方が重要だということ。
例えば、SNSで投稿が伸びなかったとします。
そのとき「アルゴリズムが悪い!」「投稿時間が悪かった!」と決めつけてしまえば、そこで思考は止まります。
でも、少し視点を変えてみる。
- 冒頭の一文は、読者の関心を引けていたか?
- テーマは、今のフォロワーが知りたいことだったか?
- 内容が難しすぎなかったか?
- そもそも、何を成果として測る投稿だったのか?
こうして問い直すと、次に試したい仮説が見えてくることがあります。
もちろん、投稿が伸びなかった理由を、数字だけで断定することはできません。
だからこそ、仮説を立てて、条件を変えながら試す。
失敗を正当化するのではなく、失敗から学べることを探す。
これが、僕の考える情報発信の実験です。
「継続」と「改善」はセットで考えたい
僕が大切にしている言葉があります。
「100点の三日坊主より、60点の365日」
でも、これは同じことを365日繰り返せばいい、という意味ではありません。
60点でも公開する
↓
反応を見る
↓
気づいたことを修正する
↓
そして、また試す
この積み重ねが大切なんです。
うまくいかなかったら、やり方を変えればいい。
それでもダメなら、別の方法を試せばいい。
一度の失敗で、自分の才能まで否定する必要はありません。
投稿がスベっただけで、人生までスベったわけじゃありませんから(笑)
今日の情報発信実験
次に投稿が思うように伸びなかったら、ひとつだけ試してみてください。
「なぜ失敗したんだろう?」ではなく「次は何をひとつ変えてみよう?」と考える。
冒頭の書き方でも、テーマの選び方でも、読者への問いかけでも構いません。
一度に全部変えず、まずはひとつ。
その小さな改善が、次の発見につながるかもしれません。
松下幸之助の言葉を、今のSNSに置き換えるなら、僕はこう解釈します。
失敗とは、結果が出なかったことではない。
結果から何も学ばず、実験を終えてしまうことだ。
今日の投稿が伸びなかったとしても、大丈夫。
そこには、まだ次の一手が隠れているかもしれません。
さて、明日は何を試してみましょうか?


