言葉にできなかった僕が「書くこと」を武器にするまで
僕は昔から、かなりの無口で人見知りでした。そして、しゃべるのも得意じゃありませんでした。
そんな「無口・人見知り・引っ込み思案」だった僕は、現在マーケティング・コピーライターとして23社を支援しています。
- LPを書く
- メルマガを書く
- SNSを書く
- 電子書籍をつくる
人の想いや商品の価値を「言葉」にすることが仕事です。
「宮本さんって、昔から言葉で表現するのが得意だったんでしょうね」と思われることがあります。
ところが、まったく逆です。
僕は昔から、無口で、人見知り。
大人数の中で自分からグイグイ話すタイプでもありません。
初対面の人ばかりの場所に放り込まれたら「できれば壁紙になりたい」くらいです(笑)
話したいのに、言葉が出てこない
人見知りだったころ、困ったことがありました。
頭の中では「こう思っている」「これを伝えたい」というものがある。
でも、会話になるとうまく出てこない。
家に帰ってから「あのとき、こう言えばよかった……」と思いつく。
あるあるですよね。
しかも不思議なことに、翌日になると、めちゃくちゃいい返しが思いつく(笑)
24時間遅いんです。
会話では完全に手遅れです。
でも「書く」と、時間をもらえた
ところが文章には、僕にとって大きな救いがありました。
考えてから伝えていい、ということです。
話すときは、その場で言葉を返さなければならない。
でも文章なら…
- 一度書く
- 読み返す
- これ、本当に伝わるかな?と考える
- 削る
- また書く
- 相手の顔を想像する
そして…
自分が本当に伝えたかった言葉まで、ゆっくり潜っていける。
僕にとって文章は「話すのが苦手な人間でも、自分の中にあるものをちゃんと届けられる場所」だったんです。
苦手だったから、人の言葉をよく見るようになった
そして今振り返ると、無口で人見知りだったことは、文章を書くうえでマイナスばかりではありませんでした。
自分が話さないぶん…
- 人の話を聞く
- 表情を見る
- 今の言葉、本音かな?と考える
- 言葉にならなかった感情を想像する
つまり、観察する癖がついたんです。
先日「客想力」の話を書きました。
お客様を想像する力です。
これも、もしかすると、人見知りだった僕が身につけた「生存戦略」だったのかもしれません(笑)
発信には「目立つ才能」が必要だと思っていた
SNSが当たり前になってから「発信できる人」というと…
- 話がうまい
- キャラが濃い
- 自己主張が強い
- 人前に出るのが好き
そんな人を想像しがちです。
だから…
「自分は人前に出るタイプじゃないから」
「面白いことなんて言えないから」
「発信には向いていない」
と思ってしまう人もいる。
でも、僕は逆だと思っています。
- 静かな人だから書ける文章もある
- 人の気持ちを考えすぎる人だから気づける違和感もある
- 傷ついた経験がある人だから拾える言葉もある
うまく話せなかった人だからこそ「どうすれば伝わるだろう?」と深く考えられることもある。
「話せる人」と「書ける人」は同じではない
文章の面白いところは、声の大きい人だけが勝つ世界ではないことです。
大声で叫ばなくてもいい。
その場で気の利いたことを言えなくてもいい。
文章なら、100人の前で話せない人でも、1000人に言葉を届けられる。
いや、時間を超えて、何年後かの誰かに届くことだってあります。
静かな人間にも、拡声器を持たせてくれる。
それが文章です。
AI時代だからこそ、さらに思うこと
今は生成AIがあります。
きれいな文章なら、AIが数秒で書いてくれる。
だから「文章がうまい」だけの価値は、これから相対的に下がっていくと思っています。
その代わり、価値が上がるのは「あなたは何を見て、何を感じ、どう考えたのか」です。
話すのが苦手でも関係ありません。
派手な人生でなくてもいい。
自分の経験を一度、自分の中に通して、自分の言葉にする。
AI時代に必要なのは「文章が上手な人」より「自分の言葉を持っている人」なのかもしれません。
苦手は、ときどき武器の裏側にある
昔の僕は、無口で人見知りな自分を、決して長所だとは思っていませんでした。
もっと話せたらいいのに。
もっと社交的だったらいいのに。
そう思ったこともあります。
でも今は、その性格だったから…
- 人を観察した
- 考えた
- そして、書いた
気づけば、その「書くこと」が仕事になりました。
だから今は、弱点と強みは、案外同じ場所にあると思っています。
「自分は○○だから向いていない」と決めてしまう前に、少しだけ反対側から眺めてみる。
- 人見知りだから、人の気持ちに敏感なのかもしれない
- 口下手だから、文章なら深く伝えられるのかもしれない
- 失敗が多かったから、同じところで苦しんでいる人に書けることがあるのかもしれない
僕は、無口で人見知りだったから「言葉を持てなかった」のではありません。
もしかすると、無口で人見知りだったからこそ、書く言葉を探し続けたのかもしれません。
あなたが今「これは自分の弱点だ」と思っているもの…
それを裏返したところに、まだ自分でも気づいていない「発信の武器」が隠れているかもしれません。


