すべてを失った僕に、最後まで残った「力」
僕は33歳のとき、経営していた会社を倒産させました。
会社を失い、離婚し、4人の子どもたちとも離れ離れになりました。
そして最後には、住む場所まで失った。
いわゆる「ホームレス」です。
今こうして文字にすると数行ですが、当時の僕にとっては、昨日まであった人生が、丸ごとなくなった。
そんな感覚でした。
成功哲学を学んでいた人間が、ホームレスになった
しかも、僕はそれまで成功哲学や自己啓発をかなり勉強していました。
「思考は現実化する」
「強く願えば道は開ける」
「成功者の考え方を身につけろ」
そんな言葉を、誰より信じていた人間です。
それなのに、現実化したのは、まさかのホームレス(笑)
いや、当時はまったく笑えませんでしたけどね。
「自分は何をやってきたんだろう」
「何を信じればいいんだろう」
それまで自分を支えていた言葉まで、全部ウソに思えました。
どん底の僕に渡された1つの言葉
そんな33歳のころ。
すべてを失った僕に、メンターである日本を代表するマーケター・神田昌典氏から授かった言葉があります。
「焼け野原に立たされたとしても、翌日には紙とペンだけで稼ぎ始める力」
この言葉は、今でも僕の中に残っています。
当時の僕は、まさに「焼け野原」に立っていました。
・会社もない
・肩書きもない
・お金もない
・家さえない
失ったものを数え始めたら、なかなか豪華なラインナップです(笑)
でも、この言葉を聞いて気づいたんです。
まだ、自分の頭と、自分の言葉は残っている。
紙とペンさえあれば…
誰かの商品の魅力を言葉にできる。
誰かの価値を伝えることができる。
そして、その言葉によって誰かの商売を助けることができれば、自分もまた生きていける。
すべてを失ったと思っていた僕に「まだ失っていないもの」を見せてくれた言葉でした。
どん底で、一番怖かったこと
- お金がない
- 仕事がない
- 家もない
もちろん、それも怖かった。
でも、もっと怖かったのは、自分の中から「言葉」がなくなっていくことでした。
「もう無理だ」
「自分には価値がない」
「人生、終わったな」
気づけば、自分自身にそんな言葉ばかり投げていました。
そして不思議なもので、人間は毎日使っている言葉に、少しずつ似ていきます。
「無理だ」と言い続ければ、無理な理由を探し始める。
「終わった」と言えば、終わった証拠ばかり集め始める。
僕は自分の言葉で、自分をさらに深い穴へ落としていました。
「もう何もない」を「まだ何がある?」に変えた
そこから少しずつ、自分に投げる言葉を変えました。
「もう何もない」ではなく「それでも、自分には何が残っている?」「なぜ、こんな人生になった?」ではなく…
「この経験を、いつか誰かの役に立てられないか?」
現実は何も変わっていません。
銀行口座の数字が突然増えたわけでもない。
家が空から降ってきたわけでもない(笑)
でも、自分にする質問が変わった瞬間、見る方向が変わりました。
言葉が変わると、行動が変わる
すると少しずつ「できない理由」ではなく「今できること」を探すようになりました。
- 小さな仕事をする
- 人に会う
- 学び直す
- 失敗する
- またやる
そんなことを繰り返して、約2年。
僕は再び経営者として仕事ができるところまで戻ってきました。
もちろん、言葉だけで人生が変わったなんて言うつもりはありません。
そんな魔法みたいな話ではない。
でも、行動を生み出す最初のスイッチが「言葉」だったことは間違いありません。
あの言葉は、今も僕の仕事の原点にある
現在、僕はマーケティング・コピーライターとして23社を支援しています。
- LPを書いたり
- メルマガを書いたり
- SNSを添削したり
- 商品の魅力を言葉にしたり
しています。
あの日から年月が経ちました。
仕事の道具も、紙とペンからPCやスマホ、そして生成AIへと大きく変わりました。
でも、僕が身につけたいと思ってきた力の本質は、今も変わっていません。
「焼け野原に立たされたとしても、翌日には紙とペンだけで稼ぎ始める力」
- 会社がなくなっても
- 肩書きがなくなっても
- 時代が変わっても…
自分の頭で考え、自分の言葉で価値を生み出せる。
僕にとって文章力とは、単なるビジネススキルではありません。
人生を何度でも立て直せる「生きる力」なんです。
だから、僕は「文章」を軽く扱えない
言葉ひとつで「私の商品なんて…」と思っていた人が、自分の商品に自信を持てることがある。
言葉ひとつで、知られていなかったサービスが、必要としていた誰かに届くことがある。
そして、たった一つの言葉が、誰かがもう一度立ち上がる理由になることだってある。
僕自身が、それを経験してきたからです。
五つ星文章術で、本当に伝えたいこと
だから、僕がこれからこのブログで伝えたいのは、単なる「うまい文章の書き方」ではありません。
- 脳科学
- 広告心理学
- 行動経済学
- 神話学
- 個性学
コピーライティングや生成AI。
そうした技術も、もちろん伝えていきます。
でも、その根っこに置きたいのは「言葉には、人を動かす力がある」ということです。
- 売上を動かす
- お客様を動かす
- 誰かの感情を動かす
そして、ときには、自分自身の人生まで動かす。
文章が苦手でも構いません。
僕自身、最初から文章の天才だったわけではありません。
むしろ人生そのものが、かなり長めの誤字脱字みたいな時期もありました(笑)
だからこそ伝えたい。
あなたにしか書けない言葉があります。
きれいな言葉じゃなくていい。
借り物の言葉じゃなくていい。
あなたが経験して、悩んで、失敗して、それでも前へ進んできたからこそ書ける言葉です。
その言葉を、必要としている人がどこかにいる。
僕は、そう信じています。
もし明日、肩書きも、会社も、これまで築いたものも全部なくなったとしたら…
あなたには「これだけは残る」と言える力がありますか?


