アー・ユー・ハッピー?…あなたはこの問いかけにどう答えますか?
宮本真愿です。
今日は、誰もが一度は考えたことのあるテーマ「成功の定義」について、少し心の奥に触れるようなお話をしたいと思います。
この「成功」という言葉を、辞典で調べてみると・・・
「物事を目的通りに成し遂げること」
「社会的地位や名声などを得ること」
これが「成功」という言葉の、一般的な定義なんですね。
あなたにとって「成功」とは、なんですか?
「成功(Success)」という言葉を聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?
あるいは、この言葉をどのように定義しているでしょうか?
もしかすると…
- 年収1000万円以上
- 外車に乗りこなし、タワマンに住み
- 一流のブランドに身を包み、夜は高級クラブでシャンパンを開ける
そんな華やかな景色が思い浮かぶかもしれません。
実際、僕も20代の頃はそうでした。
バブルの残り香が漂う昭和生まれとして「高級」と名のつくものに囲まれてこそ「成功者」だと信じて疑いませんでした。
そして、ひたすらに「欲しいもの」を追いかけ続けたんです。
成功すれば、すべてが手に入ると思っていた
「成功すれば、すべてが手に入り、幸せになれる」
そんな思い込みのまま突き進み、がむしゃらに働いた結果…
僕は33歳で、自分が起こした会社を倒産させてしまい、離婚し、ホームレスにまで転落しました。
まさに「地獄」を見ました。
そんなある日、ある本を読んだんですね。
それが、矢沢永吉さんの2冊目となる著書『アー・ユー・ハッピー?』でした。
サクセスの先に、何が残ったのか?
この本に、次のような一節があるんです。
オレは、サクセスしたら、すべてが手に入ると思っていた。
そして、オレはサクセスした。
金も入った、名誉も手にした。
だけど、さみしさは残った。
おかしいじゃないか。
すべてが解決するはずなのに、さみしさがあるなんて、ハッピーじゃないなんて。
こんなはずじゃないと思った。
そう思って、ふと見ると、幸せってレールは隣にあった。
オレはそのレールに乗っていなかった。
それから矢沢の幸せ探しが始まった。

これを読んだ瞬間、雷に打たれたような衝撃が走りました。
オレは、成功を目指してきたけど、肝心の「幸せ」のレールには乗ってなかった…
これはまさに、自分自身の姿だったんです。
僕が見つけた、もう一つの「成功」の定義
その日から、僕の中で「成功」という言葉の意味がガラリと変わりました。
SUCCESS(功を成す)じゃない。
本当に大切なのは、HAPPINESS(幸せを感じる)なんじゃないか。
つまり、成功とは、自分にとって「幸せとは何か?」を見つけ、その幸せを大切に育てていくことだと思うようになったんです。
真の「成功」(サクセス)というのは「成幸」(ハピネス)であると…
僕は、自分がホームレスに転落し、矢沢永吉さんの本を読んだ時に、こう思うようになったんですね。
幸せの形って、人それぞれ違うので、その定義っていうのは、100人いれば100通りあるわけで、1人として同じ定義は当てはまりません。
自分は何に幸せを感じるのか?
その自分なりの幸せを人生の中で掴んでいくのが、本当の成功だと思うんですよね。
あなたにとっての「幸せ」は、なんですか?
僕の場合、たとえば…
- パートナーや、猫とたわむれている時間
- パートナーや友人たちと笑いながらご飯を食べるひととき
- 本を読んだり映画を見たり、自分の世界が広がる瞬間
- クライアントの笑顔を見るとき
こういう何気ない日常の中に、じんわりと心が満たされる瞬間がある。
そして、それこそが「成功」(成幸)の正体だったと気づかされたんです。

<余談>
僕と一緒に暮らしている、にゃんちゃん。ロシアンブルーの♂です。
左の写真は生後2ヶ月くらいのころで2025年で4歳になります。
いつも癒されまくってます^^
ホームレス生活で教わった「当たり前」の奇跡
僕がホームレスになった時、何よりもつらかったのは「当たり前が当たり前でなくなること」でした。
- 一日三度、ご飯が食べられる幸せ
- あたたかいお風呂に入れる喜び
- 雨風をしのいで、布団で眠れる安心感
それらが一切なくなったとき「自分は今までどれほど恵まれていたのか」ということに、ようやく気づくことができたのです。
あなたにも、幸せを感じる瞬間があると思いますけど、僕がホームレスに転落して感じたことは、意外にその幸せっていうのは、日常の何気ない、ありふれたシーンや「当たり前の日常」の中に、存在していたものだったんです。
今ある幸せに気づける人こそが、真の成功者(成幸者)
世の中には、もっと、もっとと、足りないものを数えて生きる人がたくさんいます。
だけど、幸せとは「持っているものの中に気づく力」なんです。
もうすでに、あなたは成功している。
温かいご飯が食べられて、大切な人がいて、今日も生きている。
それだけで、あなたは「成幸者」(せいこうしゃ)なんですね。
成功とは、誰かの基準を満たすことではありません。
あなた自身が「私は幸せだ」と感じられることが、真の成功です。
成功の定義というのは、あなたが感じる、幸せになる定義(成幸の定義)です。
誰の真似でもない、あなたなりの幸せっていうものを、日々意識して、今の幸せに感謝をすることで、本当の意味で「成功の人生」を手にすることができるのです。
最後に
今、少しの時間、目を閉じて「自分にとっての幸せって、なんだろう?」と考えてみてください。
ないものを数えるより、今ある「幸せ」を数えてみて、あなた特有の「幸せの定義」というものを明確にしていってください。
そして、その幸せに、心からの感謝を捧げてみてください。
今、幸せだと感じることができれば、その想念は、さらに新しい幸せを引き寄せます。
だから、これからはこう言いましょう。
「アー・ユー・ハッピー?」と聞かれたら…
「イエス、アイム、ハッピー!」と即答できる人生を。
宮本真愿
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